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持論・雑考・創作論

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持論・雑考・創作論など
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#歴史時代小説

【創作論】ジャンプを読んで目が覚めた話

 僕は、ジャンプ黄金期を読んでいた世代です。  ドラゴンボール、スラムダンク、ろくでなしブルース、ダイの大冒険、ジャングルの王者ターちゃん、聖闘士星矢、ジョジョの奇妙な冒険、幽遊白書。あの頃は、毎週ジャンプを読むのが楽しみで仕方がありませんでした。  しかし、いつの頃か僕はジャンプを読むのを止めました。  時期は覚えていませんが、幽遊白書のラストは見届けた辺りだと思います。  ジャンプを卒業した僕は、モーニングの蒼天航路やヤングジャンプのGANTZ、ヤングマガジンのドラゴン

【創作論】歴史考証とリアリティの狭間で

 どーも、筑前助広です。  現在、絶賛開催中のアルファポリス主催、第8回歴史時代小説大賞。僕がデビューしたコンテストで、ネットから歴史時代小説家を目指す物書きの登竜門となっております。  また、それに合わせて僕の盟友・早川隆先生が大御所作家・伊東潤先生と対談をしています。こちらもどうぞ。  今年も力作が沢山投稿されており、僕もなるべく読んで感想をTwitterに投稿しております。その中で深く考えたのが、表題の件。「歴史考証」と「リアリティ」の違いです。  まず僕の好みと

【公募】アルファポリス歴史・時代小説大賞 必勝法

 どーも、筑前助広でございます。  絶賛発売中に拙作「谷中の用心棒 萩尾大楽」でございますが、読売新聞に続いて、昨日(4/19)の日経新聞朝刊に広告が掲載されました!  日経新聞は、広告料が高いのでガクブルではございますが……どうか買って応援してくだされば、と思います。  さて、アルファポリスの第8回歴史時代小説大賞の告知が出ましたね。  若手歴史時代小説家の登竜門ですよ。  僕の作品もイメージとして掲載されています。つまり、とうとうコンテストの顔になったわけです!  

【創作論】筑前式プロットの作り方〔完結篇〕

 どーも、筑前助広でございます。  前回のプロットの作り方、大変多くの方が反応していただき、大変うれしく思います。  みんなプロットの作り方を知りたいのだなぁ、としみじみ思いました。  僕の作り方は独学なので、今後みんなも色々なやり方を試し、トライアル&エラーで、自分に合ったやり方を試していただければと思います。  さて、前回公開した記事――  これを読んだフォロワーさんからこんなコメントをいただきました。 「贅沢言うなら作品1ページとこのページ書き上げるのに書き込んだ

【創作論】僕と歴史を改変して架空藩を作ってよ!

 どーも、筑前助広でございます。  絶賛発売中の「谷中の用心棒 萩尾大楽 阿芙蓉抜け荷始末」ですが、お陰様で多くの方々にお手に取っていただいているご様子。  舞台となった姪浜では、作品を片手に作品の現場を歩いていた人がいたとか、いないとか。そんな話も伝わっております。  一部書店では置いてない店もあるので、その時はお取り寄せ、或いは通販サイトをご利用いただければ幸いです。  では、ここからが本題です。 この度刊行した「谷中の用心棒 萩尾大楽」の舞台は、斯摩藩。博多の西隣、

【創作論】歴史・時代考証に関するスタンス

 歴史時代小説で、考証はどこまでするべきか?  こうした質問が時々届く事がある。  その度に答えているのだが、改めて記事として「自分自身に言い聞かせる」為に残しておこうと思う。  また、これを誰かに強要する気は毛頭ない。あくまでも僕だけのルールだ。  なので、「こんな考えもあるんだね」と思って聞いていただきたい。  では、本題に入る。  考証はするべきかどうか? するとしてどこまでするべきか?  これについての僕の答えはこうだ。 「好きにしたらいい」  小説はエンタメ

【雑考】どうしたら若者が時代小説を読んでくれるのか?

以前、僕はこんなツイートをした。 これには、凄い数の反応をいただいた。 それらについては、下記のまとめの引用RTなどから見て欲しい。 Twitterで「時代小説」と検索しても、今ならそれなりに出ると思う。 https://twitter.com/i/events/1470999740888371203 僕は時代小説が大好きだ。 ガキの頃に、忠臣蔵やチャンバラアクションなどの時代劇に心躍り、それから池波正太郎や五味康祐、藤沢周平や笹沢佐保の時代小説に魅入られてから、ずっと

【持論】「同志少女よ、敵を撃て」の直木賞ノミネートと、歴史時代小説の地殻変動について

これを読んでいる方の中には、感じている方もいると思うが、現在「歴史時代小説」というジャンルが、大きな地殻変動を起こしている。 その事については、常日頃からTwitterで提唱している事であるが、この流れは「同志少女よ、敵を撃て」の大ヒットと第166回直木賞のノミネートで、更に加速するだろう。 さて、そもそも歴史時代小説の地殻変動とは何か? だが、それは端的に言うと「歴史時代小説として扱われる範囲の拡大」である。 では、この流れはどこからだろうか? と考えた時、川越宗一先生