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持論・雑考・創作論

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【創作論】歴史創作界隈の炎上で感じた、故人へのリスペクトとは?

 歴史創作が炎上している。  詳しく追えてはいないが、実在していた故人、或いは子孫へのリスペクト問題は、中々難しいところ。  僕とて、亀井主水をあんな風に書いたものだから、亀井南冥のご子孫からのお叱りは当然だと覚悟していた(今のところは無問題)  歴史創作のスタンスは、人によって様々だ。しかもリスペクトなどという精神的なものは、作風とは乖離することもあるので、話がややこしくなる。 「BLのネタにしているけど、リスペクトはしています!」という作者に、「どこがやねん!」と突っ

【創作論】本気でプロになるぞ!と決めて、まずやったことは、エロとの決別だった話

 どーも、筑前です。残暑厳しい日が続いておりますが、いかがでしょうか?  筑前は8月いっぱいまで原稿に追われていまして、今は次作の準備期間を迎えています。ただ、現在3社に初稿を投げていますので、これが一気に戻ると、くっそ忙しくなりそうです。  さて、今回の話題は表題の件です。  僕が本気でプロにになる為に、作品からエロ(濡れ場)と決別した話をしたいと思います。  なお、正確に言うと、エロと過剰なグロ(暴力)です。  まず僕はアマ時代に、そこそこ濡れ場を作品に加えていました

【公募】アルファポリス歴史・時代小説大賞 必勝法

 どーも、筑前助広でございます。  絶賛発売中に拙作「谷中の用心棒 萩尾大楽」でございますが、読売新聞に続いて、昨日(4/19)の日経新聞朝刊に広告が掲載されました!  日経新聞は、広告料が高いのでガクブルではございますが……どうか買って応援してくだされば、と思います。  さて、アルファポリスの第8回歴史時代小説大賞の告知が出ましたね。  若手歴史時代小説家の登竜門ですよ。  僕の作品もイメージとして掲載されています。つまり、とうとうコンテストの顔になったわけです!  

【創作論】筑前式プロットの作り方〔完結篇〕

 どーも、筑前助広でございます。  前回のプロットの作り方、大変多くの方が反応していただき、大変うれしく思います。  みんなプロットの作り方を知りたいのだなぁ、としみじみ思いました。  僕の作り方は独学なので、今後みんなも色々なやり方を試し、トライアル&エラーで、自分に合ったやり方を試していただければと思います。  さて、前回公開した記事――  これを読んだフォロワーさんからこんなコメントをいただきました。 「贅沢言うなら作品1ページとこのページ書き上げるのに書き込んだ

【創作論】筑前式プロットの作り方

 どうも、筑前助広でございます。  プロットについて、以前からTwitterで呟いておりましたが、今回は自分の考えを整理する意味でまとめたいと思います。  Twitterでは、以前より「有料でも知りたい!」という声がありましたが、お金を取れるとは思えませんので、無料で公開します。  ただし、もし良かった!と思ったら、筑前式プロットで生み出した下記の作品を買っていただければと思います! 【1】プロットの考え方  まず、前提として僕は「プロットを絶対に作れ!」と言う気は毛頭あ

【雑考】プロ作家になって良かったこと、悪かったこと

 お久しぶりです、筑前助広です。  1月28日の誕生日にプロデビューをして、2ヶ月が経とうしています。  まだまだ平積み、面陳とされていて、非常にありがたい限り。皆さまも、是非お手に取っていただければと思います。  さて、今回はプロデビューをして良かったこと、悪かったことを書こうと思います。 ◆プロデビューをして良かったこと①夢が叶ったこと  これに勝るものはありません。プロの作家になるのは夢でしたので。堂々と胸を張って「プロ作家です!」と名乗る権利を得ました。 ②憧

【創作論】僕と歴史を改変して架空藩を作ってよ!

 どーも、筑前助広でございます。  絶賛発売中の「谷中の用心棒 萩尾大楽 阿芙蓉抜け荷始末」ですが、お陰様で多くの方々にお手に取っていただいているご様子。  舞台となった姪浜では、作品を片手に作品の現場を歩いていた人がいたとか、いないとか。そんな話も伝わっております。  一部書店では置いてない店もあるので、その時はお取り寄せ、或いは通販サイトをご利用いただければ幸いです。  では、ここからが本題です。 この度刊行した「谷中の用心棒 萩尾大楽」の舞台は、斯摩藩。博多の西隣、

【創作論】小説を書く上で、一番大切な力は何?

 どうも、筑前助広です。  私のデビュー作「谷中の用心棒萩尾大楽~阿芙蓉抜け荷始末~」の発売も迫ってまいりました。  藤沢や池波が作り上げた時代小説の保守本流に、ドン・ウィンズロウやジェイムズ・エルロイのハードでアーバンな闇の世界を掛け合わせた、言わば僕のモットーである「時代小説にこだわり、時代小説にとらわれず」を具現化したような暗黒小説になっていますので、どうぞよろしくお願いいたします。  さて、今回は僕が職場で物書きである事をカミングアウトした時の話。  その席で僕は

【抱負】2022年の生存戦略

 あけましておめでとうございます。筑前助広でございます。  物の本によれば「一年の計は元旦にあり」といいますので、僕も2022年の計画や目標を語っていければと思います。 ①「谷中の用心棒萩尾大楽~阿芙蓉抜け荷始末」のこと  まずはなんと言っても、1月下旬に迫った僕のデビュー作「谷中の用心棒萩尾大楽~阿芙蓉抜け荷始末」を成功させること。  成功とは、すなわち売れることですね。売れて、何とかシリーズ化したいと思います。それだけの力もあるし、装画も素晴らしいものになっています。