高熱を出しながら鍋を作るヒカキンを見て

喉の調子がなかなか良くならない。2週間前から体調を崩して未だに本調子ではないのは、日頃から野菜を採らずに運動を全くしない生活をしているからなのだろうか。人間の健康に運動が必要なのは、運動が大嫌いな人間からすると都合が悪すぎる。
そしてヒカキンが40度の熱を出していた。

40度の熱を出しているヒカキンは、コロナやインフルの検査をして陰性であることを確認し、その後普通に鍋と豚キムチを作っていた。しかも数分ごとに熱を測りながら「今39.5度です」などと実況しつつ、たまにユーモアも交えて鍋と豚キムチを作っていた。そもそも、普通にスーパーに買い出しに行けているのも体力がえげつない。そして、しっかり「値引き品」を購入してくるヒカキンさんは凄い。
「これがヒカキン流豚キムチ!」「鍋はね、明日も食べれるからね」などと言いながら高熱があるにも関わらず軽快に料理をしていくヒカキンは、同じ人間とは思えなかった・・・
37度前半で倦怠感と節々の痛みによりベッドから動けなくなる自分と、高熱が出ながらも買い出し・撮影・編集をこなすヒカキンさんは本当に同じ種族なのか?やはり夢を追って新潟から都会に出てきて、ユーチューバーの原点にして頂点というところまで上り詰めたヒカキンは、並の人間とは精神力が桁違いなのだ。
ヒカキンの出始めの頃、世間にはまだ「ユーチューバー」という概念が浸透していなかった。その後ユーチューバーの存在は世の中の当たり前になり、当然ながら問題を起こす人々も現れた。そんな中でヒカキンは依然として輝く星であり、今では他のユーチューバーが問題を起こす度に「聖人」としてヒカキンの好感度が上がっている現状である。「LINEは流出するものだと思って使用している」というヒカキンの発言は、そのプロ意識の高さゆえに窮屈ささえ伺える。
ヒカキンは、ここ5年ぐらい毎日悪夢しか見ていないらしい。「YouTubeから届いた盾を枕にして寝てみた」という動画の中でそう言っていた。結局、チャンネル登録者の多さを称える盾を枕にして仮眠をとっても、「イカダの上で遭難して誰も助けにきてくれない」という立派な悪夢を見ていた。
ヒカキンの原点にして頂点であるがゆえの苦悩や生きづらさは計り知れない。本人はそういった部分は絶対に口に出さないだろうけれど、最近のヒカキンはいつか突然フラッといなくなってしまいそうな危うさがある。ヒカキンさん、猫2匹と一緒にいつまでも幸せに暮らしてほしい。
兄・セイキンは「苦悩」とかそういうものが一切なさそうで、この兄弟は”光と影”だ・・・と、私は常に思っている。


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