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二人の息子たちへ

  エピソード0 お父さんの巻

お父さんが天国に行った時
長男は23歳 次男は19歳
二人共 大学生
社会人になる前でした。

次男が大学に合格したとき
[俺の役目は終わった]と
お父さんはつぶやきました。

まだまだ 父親としての役割は
あったような気がするけど

次男の成人式を祝う事なく
天国に行きました。

君たちのお父さんは
父親と母親を兼務
一般的なお父さんより君たちと濃厚な関係だった気がします。

毎朝4時に起床

お弁当作り
朝ご飯
保育ママさんや保育園、幼児
教室送迎
洗濯
自転車のパンク修理
学校からの帰宅した二人へ[おかえり]の声掛けと習い事への誘導
わからない宿題の解説
子供の異変をすぐに感知
火曜日の北6 待ち伏せ
野球観戦
カウンター寿司や天ぷらの流儀
家族旅行企画立案

困った事は概ね解決

げんこつ···
カミナリ親父···

そして 
お母さんが知らない沢山の事

今では当たり前のイクメンを
28年前から実践してました。

喜怒哀楽をふんだんに見せてくれたお父さん

理想のお父さん像ではなかったかもしれないけど

出し惜しみなく二人を愛し
必死で
君たちを育てたお父さん

もう少し 
長生きして貰いたかったね

もう少し
そばにいて貰いたかったね

そして
君たちの成長を喜んで貰いたかったね

まあ 仕方ないか

十二分に愛を注いでくれたから

生きる姿勢と死ぬ姿勢を見せてくれたから

今でも空から見守ってくれているから

今でも二人の心の中にいるから

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