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写真の情報商材・高額セミナーの闇。被害者にインタビューした結果

どうも、studio chikutakuの田原です。
神戸の六甲でフォトスタジオの運営をしています。

情報商材詐欺という言葉を聞いたことがあると思います。
Googleで『情報商材』と検索すると詐欺の手口についての情報がたくさん出てくるアレです。
写真業界にももれなくその波が来ていて、

・安価な機材でも画質の良いデジタルカメラが多い
・在庫を持たなくて良い

という点から週末カメラマンなる休日だけ写真で稼ぐ方への簡単に稼げる情報を発信する怪しい団体が増えてきています。

『好きなことで生きていこう!』
『簡単に月〇〇万円の収入が稼げる!』
『加入者には現金〇万円をプレゼントします!』

という甘い言葉とともに高額商材を売りつける手口。

でも、みんな落ち着いて。
どう考えても怪しいから!
一度冷静になればおかしいことに気付くから!
ネットで検索して!

と当たり前のことをなぜ思わずに騙されるのか。

詐欺の手口に関しては調べればいくらでも出てくるので、
今回は、30名以上の被害者に直接聞いた、なぜあからさまに怪しいコンテンツに騙されてしまうのか、ということについてまとめたいと思います。

なぜ、田原がこんなに詳しいのか、なぜ情報商材屋に訴えられたのか。はこちらからどうぞ。

【第4話】あらゆる経営方法を研究した結果、情報商材屋から名誉毀損で訴えられた話
https://note.com/chiku_taku/n/n28667e82f528


尚、参考にしている情報提供者には全員、情報商材を買った事がわかる領収書や、セミナーの受講を証明できる証拠を提示して頂いた上でインタビューをしました。

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目次ーーーーーーーーーーーーーーーーー
1、どのような人が騙されるのか
2、それって詐欺じゃない?
写真系情報商材あるある8選
3、
実際稼げるの?商材に満足した人はいるの?
4、
詐欺にあわないためのたった1つの方法
5、
絶対的な悪とは何か
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1、どのような人が騙されるのか

『好きなことで生きていこう!』
『簡単に月〇〇万円の収入が稼げる!』
『加入者には現金〇万円をプレゼントします!』

上にも書いた、情報商材屋の常トウ句です。
私は結構な件数の情報商材屋のライン@を登録しているのですが、
ものすごく小まめにこれらの文言を送ってきます。
どう見ても怪しいのですが、
なぜこれを見て疑わないのか、それが私の一番の疑問でした。
そして実際に被害者に話を聞いたところ騙される人には共通点があります。

①努力せずに簡単に稼げるようになりたい。

②今の自分の仕事やライフスタイルに不満があり、何か人生の転機になる出来事を探している。

③売れる写真を撮れるようになりたい。

この3つの理由が主な理由です。
というより、この3つ以外の理由は「興味本位でいってみた」という金銭的に余裕のある方しか出来ない理由だったので実質この3つです。
1に関して、「人の写真を撮ることで喜ぶ顔が見たい」という理由を付ける方もいますが、
『写真で簡単に稼ぐ』という入口からカメラを学ぶ人の理由は『簡単に稼ぐ方法』に眼がくらんだ結果罠にはまるという、気の毒な方ですね。

問題なのは2です。
1と2でどちらが多いのかと言うと2が多くて7:3くらいの割合ですかね。
というより、2に付随して1があります。
今の仕事にやりがいを感じなかったり、職場での待遇が辛くて、変化を求めている。
精神的に病んでいる方も見受けられました。
だから、「高額商材を買えば自分の人生は良い方向に変わるかもしれない」という期待をして藁をもつかむ思いで加入した結果騙されてしまうというケースです。

これを聞いた時にものすごく腑に落ちたのですが、
皆さん、気を付けてください。
弱り目に付け込まれて更につらい思いをすることになります。

写真で簡単に稼ぐなんてムリです。
それは5年間プロのフォトグラファーとして試行錯誤してきたのでわかります。
むしろ、それができるならその方法は絶対に教えません。
なんせ、競合が増えたら自分が稼げなくなるからです。

そしてこの2つの理由に該当している方で、今まさに高額のセミナーに参加しようとしている方。
すぐやめなさい。
もしくはネットでその団体を調べなさい。

喰われるのは圧倒的な情報弱者です。

2、それって詐欺じゃない?写真系情報商材あるある8選

情報商材の広告にはありがちなパターンからヤバさを感じ取りましょう。
これに該当する特徴がある場合は情報を鵜呑みにせずすぐページを閉じるか調べましょう。

①ストックフォトや他人の写真など、ノウハウ説明に講師が撮った写真が全然出てこない。
→これは私が実際に行ったセミナーでもあったのですが、『稼げる』『売れるメソッドはこれ』ということは言いますが、肝心の写真が出てきません。
「先生の写真はどこで見られますか」と聞くと嫌な顔をされたり、はぐらかされたりします。

②撮影実績が見つからない
→「月にこれだけの金額が稼げるようになります!」と謳っているにも関わらず、
Googleクチコミや、フォトグラファー登録サイトを検索しても、お客さんからの評価が見つからない。もしくは、低評価のクチコミが多い。

③代表者の写真に神々しい加工がされてる
→言葉で説明するのは難しいですが、例えるなら、『勇者ヨシヒコの冒険』に出てくる佐藤次郎のようなプロフ写真を使っていたりします。

④『簡単』を強調する
→1に簡単、2に簡単、3、4が初期費用が安い、5に簡単。

⑤特典の値引き額がやたら多い
→恐ろしい程値引きされます。通常価格から平気で20万円くらい値引きされていたりします。

⑥ラインに登録すると質問してきたり、何かとコメントをさせるようなメールが大量に来る。
→これはライン@という事業者用のラインの特徴で、登録するだけでは先方はコチラの情報が何も見られず、メールを1通送ってもらうことで初めて個人的にメールを送ることが出来るようになります。
だからあの手この手で最初の1通を送らせようとします。

⑦ポエムのような、感動的な文章をやたら書く
→『カバートアグレッション』というのですが、
『家族』や『みんなの命が大事』『みんなを幸せにしたい』という言葉を連発し、
良い人のふりをして、人をコントロールしようとしてきます。
騙される方々は最初は怪しいと思っていても、勧誘セミナーに行き、この手法で落とされてしまう方が多いです。
このことに関して、メンタリストのDaiGoさんが凄く詳しい動画を出しているので貼りますね。

キレイ事で他人を操る【人情詐欺師の見分け方】

⑧やたら詳しくて、説明クサいブログが出てくる
→例えば★1つの評価が圧倒的に多いのに急に★10個くらいの大絶賛ブログが検索で出てきたりします。
いわゆるステマですね。

もし、皆さんの中で、高額セミナーを受けようと思っている方はこの8つの条件に当てはまっていないか、調べてみてください。

もう一度言います。
写真で簡単に稼ぐなんてムリです。
むしろ、それができるならその方法は絶対に教えません。
なぜなら、競合が増えたら自分が稼げなくなるからです。
稼ぎ方を教える人は、その稼ぎ方以外の収益を狙っている人です。
そこにWINWINなんていう関係は発生しません。
ただ食い物にされるだけです。


3、実際稼げるの?商材に満足した人はいるの?

それでは実際稼げている人はいるのかという点についてです。
とある500人を超える卒業生を抱える団体のトップの方に実際に会って聞いてきました。
稼げるようになった人・仕事として成り立つ人はいるのかと。

実はいるんです。
ただし人数としては、十数人だけ。
500人以上いて10人台ですよ。
その10数人のうちの何人かに実際お会いしたのですが、そのセミナーを受けなくてもできるタイプの人達でした。
これが1番驚きましたね。
それでは満足した人達の特徴はどのような方々なのでしょうか。

①そもそものポテンシャルが高い。
→知識に貪欲なタイプですね。もともと技術はあるけど、経営に行き詰まりを感じて購入・参加するというタイプです。

②サークルの経験ができてうれしい。
→セミナータイプだと、集団で和気藹々とワークをする場合が多いです。だから、そのセミナーに通った結果がどうだったかというよりも、『稼ぐ』という目標に向かっている状況が楽しいという満足感を得ている人達ですね。

③自分がメインで撮影をするのではなく、セミナーを通して知り合った人達に仕事を割り振ることで収益を得る。
→これができる人は入った甲斐があるのではないでしょうか。ただし、そのセミナーでどれだけのカメラマンが育てられるのかという所がそもそもの問題なのですよね。

④騙された元をとるために別のセミナーに通う。

→これは騙された後に「やばい!元を取らないと!」と他のセミナーに通い、技術を身に着ける方。
失敗をバネにするタイプですね。

⑤講師と同じ方法を始める。
→ええ、はい。。。
これは恐い情報がたくさん入ってきています。

このパターンです。
とはいえ、②④は稼いでないですから、実質①、③、⑤の方ですね。

つまり、怪しい高額情報商材、高額セミナーにメリットはあまり感じられませんでした。

③については、書店に行けばいくらでも書いてある本が見つかる経営の基本です。


4、詐欺にあわないためのたった1つの方法
最期に情報商材詐欺の被害を減らすための対策をお伝えします。
残念なことに、情報商材詐欺自体をへらすということは難しいと思います。
なぜなら、法的にブラックではないからです。違法にならないように上手くやってます。

だから自己防衛の方法をお伝えしたいと思います。

それはただ一つ

検索すること!!!!!!!!!!!!!!!!!!


これで良いです。

グーグル、ツイッター、フェイスブック

情報は至る所に転がっています。
とにかく調べる。
そのような簡単に利益を生む方法があるのであれば、
受講した人の成果や、喜びの声が必ず溢れているはずです。
なぜなら、ノウハウを知っている人間が増えても稼げる方法なんてみんな知りたいし、教えたいですからね。

もし検索して何の評価も出てこないようなら、
それは詐欺の可能性が極めて高いです。


5、絶対的な悪とは何か
さて、いかがだったでしょうか。
今回の記事は文字数にして5000文字あるのですが、
本当に表面的な事しか書けませんでした。セミナー内容とか聞いたら泡吹きますよ。
詳しく書き始めると、本が書けてしまいそうな内容なので、今回はこのくらいにしておきます。
恐いでしょ?人の弱みにつけこんで、お金を奪い取るテクニック。

もし何か情報がある方はこちらまで

info@human-tripod.com

私としても店の経営を続けていく上で、利益を上げるということが最大の課題になります。
世の中には『稼ぎ方』というのは山ほどあり、
知れば知るほど、色々な要素がパズルのように組み合わさっていて
「そんな方法があるのか!」と、感動するくらい面白いので、
私は経営を学ぶことがとても好きです。

ただ、絶対にやったらいけないと思っている『絶対的な悪』があります。
それは、

『自分が利益を得るために誰かを陥れる行為』

です。
いくら経済的に困っても、これをしたら外道ですね。

私がインタビューをさせて頂いた騙された方々の第一声は
『○○(個人名)をぶっ潰してください』「2年経った今も恨んでいます」『○○(団体名)で学んでいたというレッテルがしんどいです』という恨み、つらみが多いです。

あなたもそうならないように気を付けてください。

今回調べる上でたくさんの方に協力をして頂き、思い出したくないこともある中で色々と情報を頂いた恩として。
この記事を読んで1人でもそんな思いをする人が減るのであれば、報われるんじゃないかなと思った次第です。

最期に言っときます。

カメラ様は写真を使って人を幸せにするための機械。金儲けに目がくらんで手を出した者は、不幸になるだろう。

グッバイ

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