はじめました

朝の一時間、毎日何かを書くことになった。

何でかと言うと、ことの発端は数日前。青山ブックセンターに普段本を読まない恋人を連れて行ったときのことだ。
彼に何か本を読ませようと、ずらっと並んだ本の中から、合いそうなもの、読みやすそうなものを探し歩いていると、実用書のコーナーにあった、小さな習慣という本が目についた。クマのイラストが描いてあり、可愛い。
彼は、おおらかで前向きな性格をしているが、行動に関してはルーズな人であるので、メンタル面の改善よりも行動面の改善が優先である、と思い、これいいんじゃない? と、立ち読みを勧めた。
彼は、素直に本を手にとり、じっとページを見つめる。

読んでる読んでる、と思いながら、遠ざかり、他の本を何冊か自分でも読み、また、彼に目をやるとまだ読んでる。近づくと、読んでいて感心した一文を発表してくれる。彼は、ページをめくる毎に共感を深め、感化されていったようで、ついには自分も小さな習慣を始めてみたいと言い始めた。
どうやら、その本によると小さな習慣は66日間持続させられれば、全く苦でなくなるらしい。努力していると意識せずとも、余裕で、自分の身になることを毎日できるようになるというわけだ。辛い思いなんてせずにパワーアップ。ふむふむ。それは、たしかに素晴らしい。

その本には、朝の時間についても書いてあったらしく、彼は、毎朝出勤する前に、一時間早く起きてみようかなと言った。
それならば、その一時間を何に当てるのか、ということで、腹筋ローラーと読書をしたらどうでしょう、と私が提案し、彼の毎朝一時間の習慣が決定した。

私もやってみたーいなんて言ってみたものの、私の場合、何をするか簡単には決まらずに、本屋を立ち去り、代官山の方へと歩くことに。
雑誌を読む?ーそれは、簡単すぎでしょ。じゃあ日記書こうかな?ーまあ、それならいいんじゃない?文章も上手くなりそうだし。ということで、毎朝ノートに日記を執筆、と決まった。

でもでも、日記だと本当にただの記録というか、何もない日は下らない内容になりそうなので、エッセイのようなものを執筆した方がいいのでは、と考え直した。次の日の朝、一時間早く起きてノートに向かっているときに。
そう、それで、どうせ書くのなら、ネットに公開した方がモチベーションも上がるし、やらねばならぬ気持ちになるし、と思い、ここに書いていくことに決めたのである。

毎日執筆するけども、更新するのは週一回か二回か。
がんばれるのか、私。とりあえずは、一年間。

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