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7.26

ハードボイルドつながりで13.69が気になっており、先日本屋に行ったときにちょうど見つけたので手に取る。香港を舞台にしたミステリー(?)。おやすみのあいだに読んでいたのだけれど、最初のエピソードを読んでうーん、ちょっと違う...?と合わない感じを抱く。わりと純粋なミステリーという感じで、主人公のモノローグや街の描写は少なく、謎解きメインという感じで、そっか、私は純粋な謎解きを別に求めているわけではないのかと気づいた。台北プライベートアイも、ロング・グッドバイも、探偵という主人公の目を通して語られる人間模様や街、彼らの日常の所作の描写が美しくて、読んでいて楽しいのだった。

というわけで、いったんページを閉じて、同じときに買った、カズオイシグロのわたしたちが孤児だったころに進む。カズオイシグロは好きな作家のひとりだけれどこれは図書館で借りて一回しか読んでいなくて、いつものごとく筋書きをさっぱり覚えていない。こちらも探偵が主人公だけれどミステリー要素(推理要素)はまったくなく、あの馴染み深い、深い霧に包まれたような断片的な記憶、過去、思い出、が語られていく。でも続きが気になってしょうがない。

それでは、また。

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