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書かなくてもぜんぜん生きていけるのに、

昨日、海が走るエンドロールというマンガを読んでいて、主人公に対して娘が「おかあさんて、すんとしてるように見えて、考察オタクだよね」的なことをいうシーンがあったんだけど、この一言にそのあと、なぜか涙が溢れてきて、

なぜだろう、書かなくてもぜんぜん生きていけるのに、それでもわたしは結局かれこれ10年くらい、書きたい、という気持ちを、大きくなったり小さくなったり、ときに忘れたりしながらも、それでも持ち続けていて、ときに鬱陶しくもあるし、書きたいと思いつついざ画面ひらくと書きたくなくなったりして、

でも、每日まいにち生きていて、生活していて、息をしていて、あ、という、顔にも言葉にも出さない、ぱっと言語化できない違和感が、積もり積もったりして、それを生きづらさ、とか、この社会の歪み、とか、たった一言ですますのは至極かんたんかもしれないけれど、そうやって片づけることができなくて、いや、そうやって片づけることに抗うことが、わたしにとって生きることとイコールなんじゃないかとどこかで思ってて、そういう、一言で済ましたくない、そうしたものを、書くという、表現に落とし込みたいのかな、と思う。

それでは、また。


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