やさしい眠り
最近睡眠がうまくいかないので、明け方に起きてしまう。
お手洗いに行って水を飲んで、あまりに空腹なのでバナナ一口かビスケット一枚かをかじってふとんに潜りこむ。
もう一度寝ようとぎゅっと目を瞑るのだけれど、そんな努力も虚しく、眠りの神様はもう、私のもとを去ってしまったようだ。
仕方ないのでカーテンを少し開ける。まだ仄暗い、ぼんやりとした青白い光が顔のまわりに入ってくる。
隣では夫が爆睡してるので、起こさないように電気はつけず、カーテンを開けるのもほんの少し。それでも、やっと朝を迎えた世界には眩しい光だ。
そんな青い光の中で、ベッドサイドに置いた本をわずかに開く。まだ目が眩しくて痛いけれど、僅かに開いたカーテンの隙間と目でぼんやり浮かび上がる文字を読んでいく。ゆっくり、ゆっくり。
願わくば、もう一度やさしい眠りが訪れることを祈りながら。
それでは、また。
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