【日記】身体と心がバラバラだった

2月頭から、突発的に吐き気がするようになった。
3月に入ってから、ふだんなら緊張しないタイミングでも、身体が勝手に緊張するようになった。

休めば治るだろう、そう思って、1週間ベッドにこもって、ほぼほぼ何もしない生活を送った。気づいたら、line漫画に4万円課金していた。

1週間経った。月曜の朝起きて、さあ、と立ち上がったとき、猛烈な吐き気に襲われた。あ、休んだだけじゃ治らないんだ、やばいかも、と、咄嗟に思った。

横になっていても、勝手に動悸が始まり、息苦しくなった。酸素が薄い、山の上にいるようなかんじで、スマホもゲームもできず、ただただふとんにくるまって、目をぎゅっとつむって、ピークが過ぎ去るのを待った。

さすがにやばいと思って、夫に頼み込み、なんとかカウンセリングを予約した。他に悪いところはないから、メンタル面でのストレスだという自覚はあった。

カウンセリングを受けて、心療内科の受診を勧められた。そこで心療内科を受診し、そこでは内科の受診を勧められ、考える余裕もないまま、いつもの内科を受診した。

でもやっぱり、悪いところは見つからなかった。
そこで先生はふと「心身症」という言葉を口にした。

初めて聞く言葉だったけれど、なんだか頭から離れなかったので、受診が終わったあとすぐに調べた。

心のストレスや疲れに「無自覚」で、身体にさまざまな症状が現れる状態のことを言うらしく、担当としては心療内科になるらしい。

ああ、わたしもしかして、心のストレスに無自覚なのかな、と思った。
2月から吐き気が出ていても、他の身体と心はすごく元気だったから、心と身体がちぐはぐです、と、カウンセラーさんに言われたのを思い出す。

内科の帰り、電車に乗って帰ろうとしたら、遅れのアナウンスがあった。諦めて改札を抜けて、近くにあるモールにてきとうに入った。てきとうにエスカレーターを上り、てきとうにフロアを歩く。

ああ、こんなふうに、目的もなく、ひとりぼーっとしていいんだ、って感じて、その感覚がすごくすごく新鮮で、そのとき初めて、あ、私、思っていたよりやばい状態かも、と気づけた。

そうすると、不思議なもので、そこからは吐き気や動悸が、波が引いていくように、少しずつ落ち着いていった。

今もまだ、回復プロセスの真っ只中にいる。
とてもきついけれど、同時に、自分がもっと生きやすくなるための、心の旅をしているんだなあ、とも思う。

続きは、また。

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