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2.28

先日富岡製糸場を訪れた。着物を着るようになり、リユース、古着の着物を買ったりお下がりをもらったり、という着物の集め方をしていると、どうしても絹の着物が多くなる。絹の着物は自宅で洗えず雨にも弱く、扱いが面倒なんだけど、絹は避けては通れないなあ、と痛感したので、絹との付き合い方を学ぼう、と思って、短絡的だけどまずは富岡製糸場を訪れてみた。結果としてはあまり絹についての知識は深まらなかったのだけど、当時の建物が残っていたり保存されていたりして、戦前の生活や文化等に興味があったのが着物を着るきっかけになったことを思い出して、興味関心を深めたり、趣味をより楽しむためには、足を使って、時間もかけて、その場を訪れて、本物に触れて、といったことが大事になるなあ、と感じたのだった。

いかにも日本、という感じの瓦屋根に、ヨーロッパを感じさせるテラコッタのレンガ造りの製糸場は、その時代独特の和洋折衷で、この時代にここで生きた人がいたと思うとなんだか胸が震えた。現代の方がテクノロジー等の発展によって「多くの人がそれなりに快適な暮らし」ができると思うけれど、それでもこの時代へのよくわからないけれどなぜか胸がときめいてしまう憧れは止まらないのだった。

それでは、また。

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