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昨年もらいもので、庭に植えた梅の木、というか株が、気づけば赤い小さな蕾、ぱっと見は実に見えるような、でもたぶん蕾を、たくさんつけていて、春の主役は桜って感じだけれど、春の訪れを真っ先におしえてくれるのは梅かなあ、と思って、嬉しくなった。

同じく、これは先月か先々月植えた椿も、たくさん蕾をつけていて、ぐんぐん膨らんでいて嬉しい。でも冬は、寒くてつい水やりをさぼってしまって、毎年植えた植物を枯らしてしまう。性格出てるなあとかなしい。

椿と言えば、先日行った根津美術館で、百椿図(ひゃくちんず)というのが展示されていて、いろんな種類の椿のフラワーアレンジメントが紹介されていた。花瓶だけじゃなくて、お盆に器、小さなちりとりやほうきにもいける、というか飾られているというか、添えられていて、実に風流だなと感じたのだけれど、やっぱりそういう上流階級の良いものが後世に残っているわけで、当時生きていた人みんながそうってわけじゃない、というのは想像できるのだけれど、それでもその当時の感性を、いいな、と思うのだった。

それでは、また。

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