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8.16

夏休みのあいだ、調子にのって図書館で本を七冊くらい借りたのでその記録。夏休み終わったのにまだ半分くらいしか読み終わってない。

ミカンの味。遅ればせながら初めての韓国文学。ここ2〜3年、本屋に行くたびに韓国文学が目に入るので気になってはいたのだけれどさりとてどれから読もうか、という感じで、先日2ヶ月分だけ購読した母の友に書評が載っていたので借りてみた。著者は、あの有名は82年生まれ、キム・ジヨンの作者らしい。

多感な女子中学生4人をめぐる話でさらさら読めたけれど、文体があまり合わなかった。原文か翻訳か、どちらかはわからないけれど。韓国の受験事情や格差、家族の関係性を知れるのは興味深かったけれど、主人公4人の家庭環境は技巧的ではないはずなのに地の文章で説明的に書かれていたからか、技巧的な、小説のためにつくられた印象があってそれが残念だった。

赤毛のアン。有名な村岡花子訳と、2019年に出た分厚い訳注つきの最新訳、どちらにしようかネットでは決められなかったため、図書館で両方借りる。結果、どちらの文体も楽しめそうだったので、悩んだ末に全訳されているという最新版にすることに決めた。とてもおもしろくて、という言葉だけでは足りないくらい、筆舌に尽くし難いおもしろさだった。読み終わったときはアンの少女時代の終わりでもあったのと、夏休み最終日だったのと、20度くらいの肌寒い日で夏の終わりを感じたので、とても寂しい気持ちになった。子どものころに読んでおきたかった小説ナンバーワンに君臨する。帯に書いてあるように生涯を通じて何度も読み返したい本だったので、2巻目を楽天でポチる。今日明日届くと思うので待ちきれない。でも、1巻の方がおもしろいのではと若干の不安も拭えない。

続きは、夏に読みたい「しずかな日々」。

それでは、また。


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