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かさこじぞう① すぐできそう!なクラスデザイン #167

国語では、「かさこじそう」(教育出版2年下)の学習に入っています。この単元で設定されている言語活動は、「音読劇をグループで発表する」というものです。

物語文の学習では、「場面分け」が重要になります。お話の設定を理解したり、登場人物の心情の変化を読み取ったりするときにも、どこで場面が別れるのかがポイントになるかと思います。

場面分けは、教科書に最初から書き込まれていたり、わざと一行開けられたりしていることもありますが、子どもたちと一緒に考えるようにしています。場面分けをすることによって、お話の設定や背景を読み取ることにつながっているからです。

場面分けのポイントは、「時」と「場所」に注目するところだと考えています。時刻が変わるところ(例えば、昼が夜になったり、次の日になったり)や、場所が変わるところ(家の中から家の外、など)を見つけて、そこが場面の変わり目だということを共通理解しています。劇で暗転する、あのイメージです。

かさこじぞうの場合は、はじめにじいさまとばあさまがかさこを作る場面、じいさまが売りにいく場面、帰り道にじぞうさまと会う場面、家に帰ってばあさまと餅つきのまねごとをする場面、真夜中にじぞうさまが来る場面の5つになります。場所や時刻を表す記述がありますので、2年生でもスムーズに分けることができます。

こうしてできた場面わけをもとに、できごとの確認や、そこから読み取れるじいさまやばあさまの性格などを話し合っていくことになります。音読劇をする際も、全部をするのは難しいので、グループごとに好きな場面を選んで取り組んでいくことにします。

今回は、かさこじぞうの実践から、場面分けの方法について書きました。お読みいただき、ありがとうございました。ご参考になれば嬉しいです。

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