カリスマ VS 凡人 マネジメントで有効なのは??
こちらの投稿はEVeMのアドベントカレンダーの企画で投稿させていただきます。
マネジメントに関する内容で投稿する企画になっています。
ぼくはどこのなにものでもないので何を書けばいいのか?迷いますが、これまでの経験においてマネジメントを振り返った時にふと思いついたことを書きたいと思います。
圧倒的カリスマによるマネジメントを考える
自分自身を振り返ると結構カリスマによるマネジメントを受けてきた経験があり、その当時には何も思わなかったですが、せっかくなのでカリスマがなぜマネジメントが効くのか?という点を分析してみたいと思います。
ぼくの最初のBOSSは、自分より6歳上(自分が17歳、BOSS23歳)でした。
その人は大学在学中からいろんな仕事で700万を貯めてそのお金で起業した人でした(もちろん大学中退)。
その人の一つ一つの発言には、それまで体験していない言葉が多く、オーラがめちゃくちゃあって、同じ場所にいたらピリつく空気感をめちゃくちゃ発していました。(修羅場の経験値が違うなぁと何度思ったことか)
さて、今思い出せるエピソードの一つとして、私は営業の仕事をその時していたのですが、営業現場から失注して帰社し、会社で自己反省をしている時にそのBOSSがやってきて話しかけてきました。
「きょうどうやったん??」
話しかけられるだけで冷や汗が出てくるレベルだったのですが、なんとか勇気を振り絞って
「今日の商談ではXXXXXXXXXXが理由で失注してしまいました」
と告げました。そうするとBOSSは
「今日はなんで失注してしまったと思う?」と聞いてきました。
自分は一生懸命失注理由、失敗した理由を考えてぶつけます。
しかし何を言っても「ちゃう」「それちゃう」と否定されます。
そしてもう話す理由もないと窮していたら
「ほんならおしえたろか? それはな、いまそこにおるからや」
と言ってきました。
正直ぼくは意味がわからず、ぐっと黙っていたら続けて
「今日自分の足でここまで帰ってきたやろ?」
「ということは自分の意思でお客さんのところでてきたやろ?」
「ということは、自分の意思で椅子からたったやろ?」
「そうやって自分ですべて諦めて帰ってきたわけやん。だから失注してん」
と言われました。
要は自分で諦めたでしょってことが伝えたいことなのですが、それを自分で諦めたでしょ?とはいわず、「いまここに自分の意思でおるからや」という言葉を突きつけられたわけです。
今思うとかなりブラックなやりとりかもしれませんが、いまでもこの言葉はなぜか心に常に残っています。そんな影響を与えたカリスマに僕はマネジメントされてきました。
カリスマの持つ共通点とは?
いろんな業界にもカリスマ性の高い経営者やリーダーっているように思います。
例えば、ソフトバンクの孫正義さん、ユニクロ柳井さん、元ZOZO前澤さん、元巨人軍の長嶋茂雄、他にも本田圭佑、イチロー、松本人志などなど
カリスマという点で思い当たる人がいますね。
自分が思いつく限りのカリスマの共通点をなんとなくまとめてみると
・なにかに圧倒的な能力が秀でている(例:セールス、交渉、商品アイデア)
・圧倒的な結果を出したことがあるまた出し続けている
・有言実行(無言実行はカッコ悪いとすら思っている)
・本質や真実をシンプル化させる能力に秀でている(どんな事業でもセンターピンをすぐ言い当てられる)
・強運(どんなピンチも乗り越える)
・めちゃくちゃビジョナリーな目標を持っている(世界一とか、)
こんなところでしょうか??
他にもあったら是非教えてもらいたいです。
この共通点がマネジメントにおいてどのような効能があるのか?を考えてみたいと思います。
だからカリスマはマネジメントが効かせられる
では共通の特徴ごとにマネジメントへの効能を考えてみたいと思います。
・めちゃくちゃビジョナリーな目標を持っている
とにかく人が思いつかない、多少無理目だけれども、実現したらどうみたってすごいっていう目標を恥ずかしげもなく言い続けているということです。マネジメントにおいては、チームの意義や目標をしっかり掲げることが大切ですが、それが自然とできていると言えます。
・圧倒的な結果を出したことがあるまた出し続けている
そして結果を出している、その業務業界においては誰よりの能力や行動力が秀でているという証拠です。マネジメントとしては目標を達成するために方針も芯食ったものを掲げられるし、育成するときもいかなることも教えることができるスキルを有していると言えます。
・有言実行
マネージャーとして、自分がやるべきことを全て実現しているということはこちらもアクションレベルまで実現度を上げる打ち手を打ち続けられているからこそ有言実行できているのだと思います。そのアクションレベルの精度の高さが現れていると考えられます。
・本質や真実をシンプル化させる能力に秀でている
これも同じですね。メンバーがやるべきことも、自分がやるべきことも高い目標に向かって最小限の努力でできるようシンプルな視点をいつも持ち合わせているということになります。マネジメントにおいて無駄がないというのはベンチャーのようなスキルも人数も限られた環境下ではめちゃくちゃ大事になる観点です。
・強運
あらゆる手立てを打つことができていたら最後は運。マネジメントにおいても結果を出すための一つの重要なファクターかなと思います。
そしてカリスマは、あらゆる手をつくし、あがいているからこそ、降ってくる運を掴み取ることができるのだと思います。
カリスマじゃないとマネジメントはできないのか?
ここまでカリスマのカリスマである所以から、マネジメントの効用について少し書いてきましたが、カリスマだからこそ、高い目標を常に掲げ、それを実現するための方針やアクションをど真ん中をつくことができ、最小コストで最大成果をことに頭を使い、最後は運さえも味方にすることができていると考えられます。
ただ、逆を言うと、カリスマじゃないとマネジメントができないか?といわれるとそういうことではなりません。
凡人=カリスマではない人
でもマネジメントに必要な要素のヒントをカリスマから得ることができたと思います。それはつまり
・自分の会社やチームの高い理想的な目標を常に掲げる
・その目標に向かって、適切な方針やアクションプランを見出す設定する
・行動し続ける
これができればマネジメントはそれなりに駆動させられるのではないでしょうか?
そのようなマネジメントに必要なスキルを標準化し、言語化してくれているのが、EVeM長村さんのベンチャーマネージャーのマニュアルかなと思います。
自分はカリスマじゃないけどもマネージャーやらなきゃなと思っている人にはもってこいの資料になっています。ぜひご一読されると良いと思います。