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世界的な資産運用会社は、米国以外の国の成長に期待している。

株の暴落のリスクを低くする一番良い方法は、10年〜20年という長期で株式投資を捉えることで、投資を長期で考えれば考えるほど損をするリスクは低くなっていく。

どれだけ相場が荒れても「Buy and hold」を繰り返すことが、一番健全な投資スタイルなのだと言えます。

そう言った意味では、僕たちよりも何億倍ものリスクを取っている資産運用会社が、2024年の経済にどのような見通しを持っているかを理解することは、投資初心者の僕たちの精神面をある程度楽にしてくれるのかもしれません。

自分よりも何億倍ものリスクを取っている企業のレポートを参考にする。

世界3大運用会社の一つで、運用資産は約900兆円とも言われるバンガード社が様々な情報やデータを組み込んで弾き出したレポートを見てみると、米国全体株式の10年年率リターンは4.4%〜6.4%ほどと予想しています。

米国を除いた全世界の10年年率リターンは6.7%〜8.7%、米国を除いた先進国の10年年率リターンは6.5%〜8.5%と予想している。

ただ投資家としては、単純にリターンだけに目を向けるのではなくボラティリティーと呼ばれる価格の振れ幅もしっかりと見ておく必要があります。

あまり大きく株価がアップダウンすると、その値動きに合わせて精神が揺さぶられますから、リターンとボラティリティーの両方を見て、長期的に「Buy and hold」の投資スタイルを維持できるかということを考えていかなければなりません。

リターンだけではなく、リスクもしっかりと理解していく。

バンガード社のデータを元にあるYouTuberの方が計算してくれたリスクあたりのリターンの数字を参考にすると、バンガード社が一番推しているのが、「米国を除いた先進国」と「米国を除いた全世界」ということになり、この予想はある一定の目安として参考になることでしょう。

1928年以降、米国株式の代表指数であるS&P500の年率リターンが9.3%でした。

米国株式の10年年率リターンが4.4%〜6.4%というバンガードの予想は、米国以外の地域が、次の10年は成長していくと考えているということなのでしょう。

バンガード社は、これからは国際株式が優位になると考えており、単純にバンガードが出している数字を比べてみるだけでも、米国以外の株式は米国よりも約40%高いリターンを生み出すと考えることができます。

バンガードは米国以外の先進国が成長すると考えている。

ただ、米国の株式は世界の株式時価総額の44.8%を占めています。

当然、米国以外の国の成長は、米国経済の影響を大きく受けるため、常に米国経済の動きは注視しておかなければなりません。

2024年の米国のイベントとしては、4年に一度の大統領選挙があります。

1947年から2022年を対象に大統領選があった年のS&P500の株価を見てみると、平均上昇率が7.8%で、上昇で終えた年が15回、下落で終えた年が4回となっており、大統領選の年と株式市場はそこそこ相性が良いのです。

また、大統領選の年の株価の動きを見てみると、年の前半は株価が下落傾向にあってパフォーマンスが劣るものの、年末にかけて株価が上昇する傾向にあるようです。

加えて、2023年、ウォール街で最も的確に株式を予想した人物の一人とも言われるストラスジストのトム・リーも、2024年の米国株式は強気に上昇していくと予測しています。

米国経済は常に注視しておく必要がある。

しかし、トム・リーは、株価は一直線に上昇していくとは考えておらず、利下げの行き過ぎた期待、AIの後退、過去の大統領選の年の前半は下落傾向にあったことなどから、2024年の1月から3月にかけて、株価の調整が入ると予測している。

2023年はNVIDIAなどのAI関連の企業が大きく伸びましたが、2024年も引き続き、AI関連企業が株式市場を引っ張っていくと見られ、逆にAI関連企業の業績が悪いと、株式市場全体も一緒に影響を受けてしまうのでしょう。

どれだけ相場が荒れても「Buy and hold」、「Just Keep Buying」を続けるために、時代の変化が早くなればなるほど、過去のデータを元に一貫した投資スタイルを貫いていく必要があるのだろう。

株式は長期で考えれば、考えるほど、リスクは軽減していくのだから。






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