Nikon Dfは、アナログとデジタルの融合体。
Nikon Df(デジタル一眼レフカメラ)で撮影した写真から、ランダムに25枚を選び、以下に掲載する。尚、レンズは12mm、20mm、35mm、50mm、55mm、60mm、85mm、90mm、70-200mmの9種を使用している。
普段、モノクロ写真を撮ることは少ないが、カラー写真よりも難しいと感じている。そして、Nikon DfにNikkorオールドレンズを装着して撮影した写真は、とてもフィルム写真に近い印象を受けたのである。
現在、ミラーレスカメラが主流になる中、各カメラメーカーは軽量かつ高機能のカメラを開発することに注力している。しかし、機械式工学的な重厚なカメラ本体に、どっしりとしたガラスレンズを装着すると、撮影しているという実感が湧く。また、ミラーレスカメラのシャッター音は、ほとんど小さく聞こえず、やや物足りなさを感じることがある。
一方、ミラーレスカメラでは、過去に名玉と呼ばれた素晴らしいオールドレンズ群は、最新デジタルカメラを繋ぐアダプタがなければ殆ど作動しない。現在、音楽業界におけるデジタルの席巻は認められるが、本来の音の波を伝えるアナログのレコードなどへの復古ブームが起こりつつある。よって、レコードの販売もじわじわと伸びつつあるという。
カメラの世界でも同様に、フィルムカメラを好む人も多く、現像・プリントの出来上がりを待つ時間の方が楽しいという意見がある。よって、デジタル世界よりもアナログ世界の方が、我々の心にゆとりを持たせてくれるように思えてならない。
仕事柄、撮影した直後の写真を記事に添付する必要があるため、なかなかフィルムカメラまで手が回らない。しかし、時には手持ちのフィルムカメラで取材し、フィルムのナノ粒子が描く緻密なグラデーションを見たいものだ。
デジタル時代とは言え、すべてのものがアナログが源流となっており、アナログ時代の産物はこれからも絶えることなく、子々孫々に受け継がれていくことになるだろう。
最後に、最新のデジタルカメラの進化を後押しているのは、iPhoneを代表するスマホの存在にある。これからもますます進化を続けるスマホであるが、極小樹脂レンズが工学的な大口径レンズにどこまで迫れるかが一番の楽しみとなっている。
▼Nikon Dfで撮影した写真群
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