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『他力本願WEBサイト』、『仲良しWEBサイト』では、ネット戦略で負け組となる。

 1995年以来、筆者がネット事業を通して提唱してきたのは、『動的WEBサイト』、『一端の公式WEBサイト』の構築にある。

 各地の、特に、観光業に属するホテルや旅館のWEBサイトを拝見すると、大きく分けて、ネット事業を本格的に着手し、本業と上手くジョイントしているところと、単なる電子チラシのような一ペラなものに分かれている。

 特に、観光協会やその他基礎自治体、諸々の団体が制作している『地域紹介WEBサイト』では、それらに属しているホテルや旅館などの紹介はあるものの、下手をするとホームページ制作費を十分掛けられているところと、そうでないところとの差は歴然としている。よって、ネットサーファーにとっては、選択肢の優劣の基準になっているのが実情。

 日本人は、兎に角、『右へ倣い』や『仲良しどんぐりの背比べ』的なものを好むのか、しっかりと競合他社に対する『差別化戦略』を採っているところの方が、圧倒的に少ない。

 よって、地方のコンテンツプロバイダが制作するものは、丸投げの『静的WEBサイト』が多く、取材力や情報発信力が脆弱なために、受け身のWEBサイトにならざるを得ない。今の時代、ただ待っているだけでは、お客が寄ってくるはずがない。

 酷い場合は、箱物だけを作って、後はホテルや旅館の方で勝手にやってくれ程度のものを良く見掛ける。そうなれば、ホテルや旅館スタッフのICT能力により左右されるために、日を追うごとに、『動的WEBサイト』を展開しているところと、そうでないところとの格差は、ナイヤガラの滝の如し。

 無数に存在するWEBサイト。ほとんどの『静的WEBサイト』は枯れ葉の下に埋もれた状態となり、Googleなどの検索エンジンでも優先的に抽出されず、折角の各々のホテルや旅館の良いところが見出せない状況にある。

 ページ下には、リンクボタンが沢山設置。同会員たちの連携シナジー効果を狙っているようかのようにも思えるが、そこは、浅はかな素人判断であり、自社公式WEBサイトから外へ出させることになり、自社WEBサイト上の滞在時間を大幅に短縮させているに過ぎないことに気づくべきだ。

 また、SNS中心の無償サイトを選ぶ、小規模なホテルや旅館も無きにしも非ず。勿論、昔ながらの釣り客やその他常連客で十分と言えるところは、その程度で良いかも知れない。しかし、コロナ禍の先を見据えると、新規顧客獲得のための秘策を、今!講じる必要がありはしないか。

 よって、これからも経営者が『静的WEBサイト』に甘んじるのであれば、今後の『新たなデジタル時代』における戦略としては、置いてきぼりになるばかり。そこは、経営者が本業とネットとの両輪を常に検証しているか否かに掛かってくる。日頃から自社情報発信力の減衰には、呉々も注意しておかねばならない。

 蛇足ながら、観光客は、そのホテルや旅館の料理が如何に美味いかで判断する。従って、グルメの『至福の極み』を提供するホテルや旅館に集中するに違いない。どんなに周囲の景色が良かろうと、どんなにカーサが豪華であろうと、美味しい料理に勝るものはない。

熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏

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