見出し画像

何事も「ASAP」・・・

 何事も「ASAP」が大事。仕事をする上で、常に「ASAP(エイサップ)」を心得ていない人は、仕事は蝸牛(カタツムリ)や牛の様に鈍く、いつまで経っても進展がなく、完結がない。因みに、「ASAP」とは、英語「as soon as possible」の4単語を合体させた略語である。

 口は達者のようだが、グダグダが多い。剣道で言えば「気剣体一致」がなってない。時間の配分が悪く、一つの事に気を取られてしまうと、全天球型の仕事が見えなくなり、全てが中途半端。結局、良い結果を得られず、時間稼ぎで終わってしまう。

 因みに、「as soon as possible」とは、ご存知の通り「可能な限り早く」と言う意味だ。一つの仕事への気力もなければ、早期達成への貪欲さも見られない。週2日の休日を待ち侘びるスタンスにて、ウィークデイの流れはマンネリ化しており、どんどん負のスパイラルへ入り込む。

 また、ちょっと齧って悟ってしまう人がいるが、これもまた、何事も中途半端にて、完結がない。と、言うか、一つの完結を見る前に、他の事へ浮気をしてしまう。無責任にも、与えられた重要な仕事を、身勝手にも放棄して、素知らぬ顔をしている人もいる。

 「ASAP」ばかりを求めると、気忙しいと批判する人もいるかも知れない。しかし、仕事は常に真剣勝負。同僚や競合他社に負けたくないのであれば、「ASAP」を日々実践し、常に、先手必勝で邁進することが王道でもある訳だ。だから、捌ける人間は1日の仕事時間がすこぶる短い。

 8時間労働だとしても、「ASAP」を実践している人は、実は、2時間ほどしか仕事をしていない。午前中に2時間、午後に2時間である。仕事をしていないのではなく、周囲の蝸牛や牛と揶揄される人間の1日分の仕事を、僅か半分の時間で仕上げてしまうのである。効率の良い仕事ぶりは、見ていてすこぶる心地良い。

 日本には「思い立ったが吉日」という諺がある。それは、何か物事を始めようとする場合、日を選ばず、即刻着手するのがベストだという教えである。結局、「即刻」とは「ASAP」と同義であるが、「ASAP」を実践する時に求められるのは、「間違いなく慎重に正確に」を忘れてはならない。

 蛇足ながら、蝸牛と言えば、南米の「エル・コンドル・パサー(コンドルは飛んで行く)」という名曲(サイモン&ガーファンクルの原曲リメイク版)がある。その歌詞の中に、「蝸牛になるより雀の方が良い」というフレーズがあった。やはり、ノロノロの蝸牛よりも、自由に空を飛び回る雀の方が宜しかろうと・・・。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。