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メンタルが弱い人は、常に失敗を恐れている。

 西田親生のZOOMセミナー「Well Done」では、主要科目以外に「人間学」を取り入れている。

 普段から諍いを嫌い、目立つことを避ける大人しげな人は、変化進化への意気込みはあるものの、どうしても心と体がちぐはぐに動き、なかなか前に一歩が踏み出せないと聞いたことがある。

 それは、何かに向かって動こうとした瞬間に、ふと、失敗しはしないか、自分には出来ないのかも知れない、最初から無理な話かもなどと、初手からネガティブな考えが頭を過ぎり、思いとは逆方向への動きとなり、結局はその場で固まっているように見受けられる。

 下世話な例えであるが、「宝くじは、買わなきゃ当たるものも当たりはしない!」と言うように、一つの目的に対して、先ず動かねば、その結果が出ないのは分かりきったことである。

 その分かりきったことが、なかなか実行に移せない人もいるのだろうと。ボルテージとかモチベーションとか言う前の段階にて、日頃からネガティブに考えがちなところが、変化進化を齎さぬということになっている。

 失敗を恐れる前に、遣る価値があると思うのであれば、前に一歩踏み出してみればいい。そっと一歩踏み出して、仮に一つのことが失敗したとしても、正解は一つではなく、また、次の手段を考えるくらいの余裕を持つべきである。

 「営業は人生なり」と、紆余曲折であろうとも、相手との鬩ぎ合いの中で、一筋の光を見出した瞬間に、大手飛車取りの好手にて、相手を納得させ、営業実績に繋げるような長けた営業マンの話もよく耳にする。

 紆余曲折があるからこそ、達成感は一入大きいものとなり、それが、更にその人に好循環の流れを齎すのではないか。

 企画営業の人間は、常に、時代の流れに敏感でなければならない。何事も二番煎じでは、時すでに遅し。人の一歩、二歩先を見定めて、自らの戦略を練りつつ、失敗を恐れず、突進することを「楽しさ」に感じて欲しいものである。

 西田親生のZOOMセミナー「Well Done」では、以上のような俗世を語りながら、研修生のモチベーションを上げ、目的を達成した喜びを互いに分かち合いたいと、常々考えている次第。


▼蛇足ながら

 筆者が苦境に立たされた時、常に思い起こす「恩讐の彼方に」。菊池寛の名作短編小説「恩讐の彼方に」(大分県青の洞門をモチーフにした名作)の最後の場面で、了海(市九郎)が21年という長きにわたり、供養・懺悔のために掘り続けた岩盤の壁に穴が開き、月光が洞窟の中に射し込む瞬間を思い起こす。

▼青空文庫より

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