日本流古典式会議の改善点について
昔から日本人は海外から「会議大好き人間」と揶揄されるほど、会社では各部署の会議から中間管理職会議、そして役員会議などがあり、一週間のスケジュールは会議のオンパレードになっている。
欧米ではスタンディングミーティングを採用する企業が多く、アジェンダがしっかりしているので、短時間でその場で意思決定なり結論が出される。
このネット社会になっても、国内の中小企業では職位品評会のような座席順にて、上下関係を強調し、上位には発言権を許し、下位は発言の余地も与えない。
健全な会議とは、自由な討議の場であることだ。アジェンダに対して「侃侃諤諤」として、結論を確と出すべきもの。しかし、日本流古典式会議は、「喧々囂々」で尻切れトンボ。時には、私語の溜まりとなり、結論も出さずに、夜の酒宴の話に切り替わることもしばしば。
アジェンダなき会議はあり得ない。ところが、会議という概念さえ理解できずに、互いの顔見せが会議だと勘違いしている人も少なくはない。
これまで、何度か他社会議に参加したことがあるが、どうしても上位と下位のセパレートが強いスタイルであった。船頭が役員ばかりでは、下位のフレッシュな意見や提案が通るはずがない。
何のための会議なのか首を傾げたが、結局、上述のように職位品評会のようであり、建設的な意見は皆無となる。逆に、下位の日頃からの危惧の念を踏み躙るように叱責した役員がいた。
要は、日本流古典式会議をさっさと止めること。会議に上下関係は無用。下位にも自由に堂々と持論を唱える機会を与え、結論が出れば、即実践という流れに切り替える必要がある。
よって、長々と座して「喧々囂々」なる日本流古典式会議よりも、「侃侃諤諤」の欧米式会議をオススメしたい。また、日頃の打ち合わせであれば、スタンディングミーティングを採用するだけで、社内における無駄無理が俄かに激減すること間違いない。
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