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ストップ、ザ・武勇伝!

 耳を塞ぎたくなるのが、年配族が鼻高々と語る「武勇伝」である。

 枝葉がつきまくった、フィクションだらけの「武勇伝」。過去を語れば、己が全て主人公のような御伽噺は、誰しも耳を塞ぎ、失笑してしまう。

 しかし、この「武勇伝」ばかりは、古今東西絶えるものではなさそうだ。

 どうしようもない「武勇伝」の共通点は、大抵の場合、「犯罪じゃないの!?」と危険なことを、「いやいや、時効だから!」と平然と語りまくる人もいる。

 公序良俗に反する悪さをすることが、度胸があって、それが「武勇伝」となるからおめでたい人だと思うばかり。カントリーサイドに行けば、この「武勇伝」の主は超大型巨人化する。

 虚勢を張るのが好きだとか、虚栄に酔いしれるのが心地良いとか、それはどうでも良いことだが、無味乾燥なる「武勇伝」をあちこちで語ってもらっては迷惑する人が増えるばかり。

 また、その「武勇伝」なるものも、一度、二度ならまだしも、毎回同じ所に着地点があるところも、大変ご苦労様となる。

 世の中には、虚言癖の人も思いの外多く感じる。自然体を人前に披露すれば良いものを、美辞麗句を並べ立て、自分自身を美化することに専念する。

 「武勇伝!武勇伝!」・・・他人様のルーモアも嫌だが、実体のない「武勇伝」ばかりは、二度と聴きたくもない。

 「武勇伝」をこよなく愛する人は、夢の中にて、大声で語ってもらえれば宜しかろうと。酒を浴びれば、態度がでかくなる。態度がでかいと、普段の数倍の勢いにて虚栄を張ることになる。特に、このコロナ禍であれば不要なものだ。

 良かったら、周囲の人たちが目を丸くして、ワクワク楽しくなる様なノンフィクションを聴かせてもらいたい。

 ストップ、ザ・武勇伝!

喉の調子が悪い青鷺

 

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