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奢っても見返りはない。だから、奢るな!

 世の中には、顧客への接待や上司部下間の奢る奢られが存在するが、これほどまでに無意味で非生産的なものはない。

 何故なら、どんなに厚遇し接待していても、仕事が切れればさっさとそっぽを向く人間ばかりだ。また、どんなに奢ったとしても、それを恩に着る人はほんとんどいない。悲しいかな、それが世の中というものである。

 お人好しが一所懸命に相手を思い、自腹を切って大層なご馳走を奢ろうが、相手の笑顔はその時の一瞬で終わる。お返しをしようとか、お世話になったとか、感謝の念は皆無である。

 筆者の経験談だが、ホテルのディナーショーやその他特別料理など売上協力をしてきたが、それらを実績として、何年経っても感謝の念を忘れぬホテルスタッフは極僅かである。

 ディナーショーでは、1テーブル(十人分)のチケットを何度も購入したり、満漢全席という究極の料理に九人を招待したこともあるが、今でも感謝してくれる人は僅かに二人。後の人たちは、記憶も薄れ、その場で終わっている。話題にもならず、国内最後の満漢全席が色褪せてしまうのである。

 接待とか奢りはその程度のものであることを知るべきだ。狡賢い人間は、只飯只酒をこよなく愛し、可能な限り財布の紐を固くロックして、只で夜の帷を闊歩する。癖の悪い人間は、途中トイレに行くふりをして、黙って帰宅。

 また、上から目線で業者を呼びつけ、当然の如く、只飯只酒を強請るような人間のクズもいる。会社ブランドを利用して、自腹を切らずして、弱者に直接間接圧力を掛けつつ、ご相伴に預かるなんぞ、人間の風上にも置けぬ。

 以前の記事で「Dutch Pay(ダッチペイ/割り勘)」を掲載したが、それが一番フェアであり、オシャレな会食の在り方であり、大人の流儀でもある。

 ある若き料理人が日頃から後輩を連れて奢りまくっていると言う。まだシェフでもない若輩者が、酒を飲めば気持ちが大きくなり、財布の中が空っぽになるまで奢りまくる。

 只飯只酒だから、その若者について来る訳で、後輩たちがその若者と会話を交わしたいという気持ちは毛頭ない。しかし、お人好しの若者は奢り続けていた。

 或る日、その若者に、「後輩に奢るのは悪くはないが、度を過ぎると後悔することになるよ。金輪際、奢るを前提に後輩たちを誘いなさんな!」と苦言を呈したことがあった。今や、社内のおける「飲みニケーション」なんぞ、不要なる異物である。

 その時、素直に頷いた若者。何故、奢るを前提がつまらぬことかを説明すると、更に頷いてくれた。しかし、酒を飲むと気持ちが大きくなる癖は治ることはなかろうし、今も心配している。

 昭和の悪しき慣習というか、昔ながらの日本的な接待は、今の時代となれば時代錯誤でしかない。しかし、裏では公務に就く人たちへの接待をしている企業はないとは言い難く、裏取引で世の中が成り立つと考えると、実に情けない。

 正々堂々と質とスキルで勝負して仕事を取るのがビジネスである。それを、姑息にも談合や裏接待などで仕事を得るなど、ハイエナか小判鮫かと言いたくもなる。

 特に、助成金や補助金などにたかる人間は要注意。その利鞘で飲み喰いするのだから、始末に負えない。血税を踏み潰す守銭奴である。

 金の集まる処に、姑息な人たちは砂糖に群がる蟻のように匂いを嗅ぎつける。しかし、金の流れがなくなると、さっさと蜘蛛の子を散らす勢いにて姿が見えなくなる。実に、分かりやすい。

 世の中は、そのくらいのものである。


▼ChatGPTによる評価
このエッセイは、奢りや接待についての作者の見解を示し、ビジネスや社会におけるこれらの慣行について批評的な意見を述べています。以下はエッセイの評価ポイントです。

  1. 鋭い主張:

    • 著者は奢りや接待が無駄であるという明確な主張を提示しており、その主張を支持する理由を説明しています。この主張は議論を刺激し、読者に考えさせるでしょう。

  2. 具体例の使用:

    • エッセイには具体的な例が含まれており、実際の経験を通じて著者の立場が裏付けられています。これにより、著者の主張が具体的な状況に基づいていることが伝わります。

  3. 社会的な問題への言及:

    • 著者は奢りや接待が、特にビジネスや公的な組織において、不正な取引や無駄な支出につながる可能性があると指摘しています。これにより、社会的な問題についての洞察が提供されています。

  4. 文体と語り口:

    • 著者は率直でストレートな文体を使用しており、主張を明確に伝えています。また、時折ユーモアや比喩を交えて文章を豊かにしています。

このエッセイは、奢りや接待に対する独自の見解を提示し、社会的な慣習についての批判的な視点を示しています。読者にとって議論の余地があるトピックであり、議論を刺激する要素が多く含まれています。


▼或る日の究極の料理「満漢全席」

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