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地産地消に拘ったランチメニュー・・・

 雨が降り出し、取材不能にて、急遽、熊本ホテルキャッスル1階にあるダイニングキッチン九曜杏へ足を運ぶことにした。

 本当に久しぶりのホテルでのランチタイムである。玄関やロビー、同レストラン入口の各スタッフが元気よくご挨拶。レストランホールを覗き込むと、コロナ禍を感じさせぬ賑わいである。レイアウトは密にならぬ工夫がしてあり、安心して食事ができそうだ。

 随分足を運んでいなかったので、ランチには地産地消をテーマにしたメニューが一品光っていた。それは、熊本県天草市五和町産のほろほろ鳥のポワレで、暫し凝視してしまった。間、髪をいれず、一発注文である。ガラス窓越しに工藤料理長の姿が見えるので、料理は信頼できる。

 ほろほろ鳥は、時間を掛けて低温調理をしたものだと、岩本食堂部長が自慢げに言った通り、繊維が細やかで、肉質はしっとり柔らかい。濃厚なソースとの組み合わせはすこぶるフィットしている。ナイフで切った一切れを口に含むと、急に胃袋が動き出したきた。

 かなり空腹だったので、一気に食した感があるが、その他、可愛いサラダとグリーンピースの冷製スープ、そしてコーヒーを飲み干し、完食。因みに、ランチタイムとなるとコーヒーがお代わりできるが、いつも気の毒でたまらない。一杯、一杯を別料金にすれば良いものを!

 食後にレストルームへ行き、再びカウンターに戻ると、案の定、熱々のコーヒーがサーブされくる。諄いようだが、コーヒーは一杯、一杯を別料金にて、質の高いものを提供した方が良いのではないかと。これが慣例となれば、元価が高くなり粗利が減るばかりではないか。(苦笑)

 食事中に、同食堂部長へ「とても美味しかったと、料理長へ伝えておいて!」と言ったところ、帰り際に、料理長がニコニコしていたとの伝言があった。まあ、久しぶりなので、こちらの席まで出てきて顔を見せて欲しかったが、元気そうなので何よりだと思いつつ、帰途に着いた。

 新聞社時代から足繁く通う、熊本ホテルキャッスル。熊本地震の時も随分世話になった、筆者にとっては大切なシティホテルである。よって、このコロナ禍を何とか踏ん張って、60年の歴史と伝統ある同ホテルオリジナルの価値ある食文化を、次の世代へバトンタッチして頂ければ有難い。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。