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西田親生の自由気まま書

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十数年前に或る学校長から勧められて、我流で始めた『書』である。よって、正確には『自由気まま書』と言った方が良かろうと。大したものではないが、当時、4ヶ月間に8000枚ほどの半紙に… もっと読む
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2022年10月の記事一覧

西田親生の自由気まま書・・・『自覚』

 今回も、お遊びである。『自覚』のない『自覚』。そんな人は、結構多い。  頷きながら、猛省を告げたと思えば、翌る日も同じ失態を繰り返す、『自覚』のない『自覚』の人。  学習能力の欠落とでも言うのだろうか。『いい子ぶりっ子』の人は、大抵、こんな感じだろうと。

西田親生の自由気まま書・・・『小路』

 本日のお題は、『小路』。街中の細い道のこと。  過去において旅行なり転勤先で知ることになる町名や地名など、思い出せば、地域によっては読めない難読文字が沢山あり、実に面白かった。  『小路』という名前のつく町名で、とても響きが良い町名として記憶に残っているのは、『桜小路』であろうか。宮崎県延岡市にある町名である。しかし、京都に行けば、『小路』と名のつく町名は山ほどある。  流石に、北海道や沖縄の地名や苗字は読めないものが多かった。沖縄の或る店主が名刺を手渡してくれる時に

西田親生の自由気まま書・・・『めん匠 頼蔵』

 これは、お遊びで描いた『めん匠 頼蔵』。  丼の中に『う』とも読めるし、『ら』とも読める文字を入れ、うどん屋さんのロゴマークとなっている。  丼の形も、新しいお店として『新月』のイメージとして描いている。もっと、熱々の湯気が出ているようにも考えたが、途中で折れて、止めてしまった。 ※複写転載は厳禁

西田親生の自由気まま書・・・『直視』

 これも、遊び過ぎ。  ただ、自分に都合の悪いこと、苦手なこと、嫌なことと言って、『直視』できない人は、ここ一番の時に大切なものを失ってしまう。  善きも悪きも、『直視』は重要である。

西田親生の自由気まま書・・・『如水』

 筆者の研修会用副読本として、『如水』を1巻〜5巻まで発刊(非売品)しているが、その表紙タイトルを『如水』とした。  皆さんがご存知の通り、『如水』は『上善水の如し』が由来。 意味は、『最高の善は水のようなものである。万物に利益をあたえながらも、他と争わず器に従って形を変え、自らは低い位置に身を置くという水の性質を、最高の善のたとえとしたことば。』(小学館 デジタル大辞泉より)  筆者の十八番は、『人を育てること』。できる人間はそれ以上に、できる可能性のある人間は可能性

西田親生の自由気まま書・・・『土筆』

 ちょっと遊び過ぎだが、『土筆(つくし)』と描いてみた。『つくし』を、『土』から出てきた『筆』とは良く名付けたので、『筆』を何とか『つくし』の形になるように努めたが、やはり、遊び過ぎた。  まだ、『啓蟄』は先の話だが、段々と冬が近づくと、春を欲しがる筆者である。寒さが続く日々があっという間に夢で終わる『冬眠』ができれば良いのだが。

西田親生の自由気まま書・・・『霜』

 急に日本列島が冷えてきた。台風が去った後は、空気も澄み切って、青空も青々としており、雲々の白さも濁りなく美しい。  ところが、冷房から暖房に切り替えなければならぬほど、急に日本列島が冷えてきた。南北3000キロほどの、ひょろ長い日本列島なのに。  四季折々に楽しめる風景、そして食材。しかし、その四季の移り変わりが、非常に曖昧になりつつあるようだ。  近頃の九州は、春が短く、秋は何処にあるのか季節のグラデーションがボケている。九州では、本州の黒部峡谷のような紅葉を見るこ

西田親生の自由気まま書・・・京料理『えのきぞの』、ロゴ制作秘話。

 今から4年前の夏、京料理えのきぞの店主 榎園豊成さんから電話が入った。近々店を移転し、新たな店のロゴを制作して貰えないかとのことだった。  素直に嬉しくもあり、名店のロゴとなればプレッシャーがないと言っては嘘になる。更に、話を聞くと、別に依頼していたところから4パターンが届いたけれども、しっくりこないとのことだった。尚更、ハードルが高くなったが、一度、直接会って詳細を聞くことに。  翌日、熊本ホテルキャッスルのダイニングキッチン九曜杏で待ち合わせ、対面にて打ち合わせをす

西田親生の自由気まま書・・・『天子の紅胡椒』

 本日のお題は、『天子の紅胡椒』。  これは、或る地域に自生するレアな『紅胡椒』の商品化で依頼されたものだが、安定供給が出来ないと言うことで、断念となった。  しかし、ロゴを依頼する前に、十分リサーチを行うべきだ。そこが、カントリーサイドをうろつくコーディネーターの失態であろうかと。  まあ、愚痴はこれくらいにして、ロゴを描くのに精神統一して、イメージ化。そこで、どの筆と墨を使うかを決定。  そんなこんなで、これは、数枚描いた中で、一枚を選んだと記憶する。敢えて、癖の