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逸品一筆

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何と言っても、グルメは最高ですね。このマガジンでは、「これは、旨い!」と叫びたくなるほどの和洋中の逸品を具にご紹介したいと思います。ホテルレストランや町場の食事処の逸品を、是非、… もっと読む
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#西田親生のグルメ論

あの人に会いたい・・・善家 繁

 現在、ICTやホテル文化と食文化、私塾「Well Done」主催、取材など、コンサルティング業務を主軸として日々活動している筆者である。  実は、ホテル文化と食文化の基礎を築いてくれたのが、当時、熊本ホテルキャッスル四川料理 桃花源の料理長(最終職位:同ホテル常務取締役兼総料理長)であった善家繁(ゼンケシゲル)氏との出逢いであった。  元々、食文化については、ICTを本業としながらも、自分なりに研究を重ね、和洋中いずれも、五つ星ホテルレストランから町場の人気レストランま

ランチ・・・牛たんソーセージ+パスタ

 いろんな作業をしていたら、ランチタイムを過ぎて午後4時となった。水分補給も食事も忘れ、少々フラフラの状態である。  筆者の悪癖は、何かに集中すると周囲が見えなくなり、周囲の音も全く聞こえなくなってしまう。何時間経っても集中力が切れることなく、一つのゾーンに入ってしまうのである。  オフィスの冷蔵庫を見ると、ピーマンや玉ねぎ、そして頂き物の牛たんのソーセージがチラリと見えたので、パスタに決定。  簡単に調理ができて、肉も野菜も卵も一緒に食べれるのだから、栄養価が偏ること

GODIVA最強の「グランプラス」

 GODIVA(since 1956)の傑作である、宝石箱「グランプラス」。ベルギー王室御用達チョコレートブランドでもある。公式サイトのコメントにあるように「ゴディバを代表するチョコレートを一度に味わえる贅沢な逸品」である。  二段ボックスとなっており、上段には人気のトリュフなど、全部で59粒入っている。至福の極みどころの話ではない。  チョコレート自体は、全て濃厚であり、一粒口に含めば、いつまでもGODIVA特有の香りが漂い、飲み込むのが勿体無いほど、溶け行くグラデーシ

ザ・夜食 あか牛ハンバーグ+キャベツの蒸し焼

 今夜は、お歳暮に頂いた冷凍「あか牛ハンバーグ」を夜食とした。このハンバーグは、筆者が「冷食の王様」と称するほどに、お気に入りで美味なるものである。  説明書には、冷凍「あか牛ハンバーグ」を冷蔵庫内で解凍して、片面に2分ほど焼き目を入れて、裏返して8分ほど弱火で蒸し焼きにするような手順となっている。  ところが、キッチンに立ったまま火加減を随時微調整しないと、鉄製フライパンでは表面が焦げすぎて、また、焼き過ぎれば肉汁も飛んでしまう。  よって、今回は、真空パックに入った

オススメの焼き菓子「チュイル」

 パン屋さんでは、ポンパドールを利用することが多い。その中に、焼き菓子「チュイル」というものがあり、ささやかなれどファンになっている。  アーモンドをふんだんに使った焼き菓子で、おやつには最高である。お値段のほどは10枚入りで税別700円なので安価とは言えないが、満足度はかなり高い。  本日、仕事始めのついでに、いつものFoody Oneへ弁当を買い出しに行ったが、時間が遅かったせいもあり、お目当ての弁当がなく、お菓子の方に目が行ってしまった。  購入して持ち帰る時に用

ザ・夜食 早めの年越し蕎麦。

 お節料理は揃ったが、どうしても夜食癖があるので、頂き物の上品な「出石そば(イズシソバ)」を食すことにした。  一人前と思いきや、どうも二人前を茹でたようで、先ず、熱々の蕎麦を食べた。しかし、茹でた蕎麦の半分はザルにあるので、更に、ミッドナイトディナーとして片付けないといけない。  しかし、この蕎麦は今まで食した蕎麦とは異なり、二人前、三人前など軽く完食できそうで、食後の胃袋に負担がなく不思議な感覚となった。  実に旨い蕎麦である。  ごちそうさまでした。

久しぶりの「牛肉商但馬屋」の牛肉に舌鼓

 明治8年(1875年)創業、百四十八年の歴史と伝統を誇る「牛肉商但馬屋」のパッケージが宅配便として届けられた。  パッケージの蓋を開けると、熟成された美味しそうな牛肉が入っている。要冷蔵なので、本日中に食べる方が断然美味いはずだ。  個体識別番号もしっかりと記されており、肉質がとても柔らかそうである。よって、オフィスにて早速調理して試食することにした。  分厚い鉄製フライパンを使い、両面に岩塩と黒胡椒をまぶし、それから両面と側面を焼き、一度、フライパンから取り出す。若

宇土名物「うと餅」・・・懐かしいお土産

 十数年ぶりに、お土産として「うと餅」を頂いた。  柔らかくてもちもちしている中に、上品なこし餡が入っている。一口サイズの和菓子だが、パッケージに解説書が入っていたので、初めてじっくりと拝読した次第。  ごちそうさまでした。 ▼うと餅パッケージに添付されていた解説書 宇土槽について重要文化財 小西行長は天正十六年に、肥後の宇土・益城・八代の三郡二十四万石を領し、宇土城を築いた。 宇土橋は慶長五年の関ヶ原の戦いで行長が敗死し、加藤清正によって熊本城の一角に移された宇

古典式クリームパン・・・

 野球の子供用グローブのように、5本指が広がった様が何とも言えず、可愛い。これこそ、昭和の香り漂う、クラシックなクリームパンの形状だ。  クリームはカスダードっぽい食感であったが、もしかすると、あまりの寒さにクリームが少々固まった可能性もある。そんな気がしてならない。  先ほどのクランベールチーズパンとは異なり、このパンを試食したことは確と覚えている。やや、パン生地がパサっとしていたので、持ち帰ってすぐに食べれば良かったものを、時間が経ちすぎたような。  しかし、見れば

クランベールチーズパン・・・

 1個二百円の、かわいいクランベールチーズパン。  確か、カゴに置いていたはずだったが、その姿がない。よく考えてみると、何かに集中していて、何気につまみながらコーヒーを飲んでいたような記憶があるので、自分でしっかりと食べたのだろうと。  認知が入った訳でもなく、そんな年齢でもない。しかし、昔から何かに集中すると何も聞こえず、周りが何も見えずの状態が続くので、幼い頃に、両親から「ちゃんと話を聞いているの?」と叱責されたことがよくあった。  よく言えば集中力は人並み以上にあ

でっかい、胡桃レーズンパン。

 尺皿にのせても、「胡桃レーズンパン」の大きさは圧巻である。  このパンは、「かんぱあにゅ」というパン屋さんの人気商品の一つであり、その店は、熊本県山鹿市鹿本町の水辺プラザ内にある。  決して小洒落たパンではないけれども、この重々しくどっしりとしたパンの存在は、足を運ぶカスタマーを驚かせ、一度購入するとクセになりそうなパンである。  他界した父もその一人であったが、毎週、自分で車を運転して、「かんぱあにゅ」に行き、1週間分のパンをどっさり買ってきていたことを思い出す。

「特大チーズフランス」という名のパン II

 パンは焼きたてが最高だが、この「特大チーズフランス」を適当な厚さに切り分け、オーブントースターで外側をカリッと焼き、食すことにした。オフィス中に、あのパンの芳ばしい空気が充満した。  フランスパンにチーズが絡まり、それがこんがりと狐色に焼けると、全く別物になる。クリーミーなチーズが、フランスパンと融合することで、その箇所がパリッとインパクトが強烈となり、極上のおやつに様変わり。  また、贅沢なチーズの食べ方の一つであるラクレットに近い味わいであるも言える。そこで、牛乳や

万能「柚子味噌」に遭遇・・・

 いやはや、柚子の香りも味も、甘めの味噌と相待って、面白いほど、美味いものに出会った感がある。  この「柚子味噌」は、昨日、温泉プラザ山鹿から帰り際に頂いたお土産である。山鹿市の昔ながらの名物には、「醤油の実」とか「しょんしょん」など称され、金山寺味噌のような保存食がある。  これはどうも完全手作りのようであり、大量生産してはいないので、柚子の投入具合が半端ではない。さっそく、小さじで一口試食をすると、口の中に柚子の香りが一気に広がり、甘みの味噌と融合して、食欲が湧いてく

完成度の高い、「若菜旬彩」の弁当。

 本日のランチは、いつもながらの百貨店アンテナショップFoody Oneに陳列されている弁当の中で、一番のお気に入りとなっている「若菜旬彩」の「三色おこわ弁当」(税込538円)を手に取った。  元々、おこわや雑穀米が大好き人間であるので、この弁当はプライオリティ1の領域にある。  おこわは、左から芋おこわ、赤飯、そして椎茸と人参が入ったおこわの3種となっている。  惣菜は、どれもこれも非の打ち所のないものばかりである。煮卵の濃厚で滑らで優しい味、さらに滑らかな豆腐料理、