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逸品一筆

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何と言っても、グルメは最高ですね。このマガジンでは、「これは、旨い!」と叫びたくなるほどの和洋中の逸品を具にご紹介したいと思います。ホテルレストランや町場の食事処の逸品を、是非、… もっと読む
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2023年3月の記事一覧

上五島で出逢った天然物に腰を抜かす。

 30年ほど前に、上五島(長崎県旧奈良尾町)へ上陸した時のこと。船で島の周遊をしていると、70cmを超える天然真鯛を釣り上げた人と目が合った。その釣り人は筆者へ満面の笑みにて、大物を両手に抱え、天に向かって突き上げた。「こんなの初めて釣りました!」と大声で叫んだ。  あのような巨大天然真鯛は見たことがない。それから、筆者も船から手釣りにて天然石鯛を狙い、1時間ほどで小ぶりだが三匹釣り上げた。もっと大物を釣り上げたかったが、そろそろ夕餉の時間となるので、宿に戻り、女将に頼んで

料理取材写真が「不快」だと、脅迫メールが飛び込んだ。

 或る日のこと、筆者が数十年間取材してきた数万枚の料理写真を整理しながら、ZOOM研修素材としてピックアップし掲載していた時のことである。  当時の全国取材は、(社団)日本鉄板焼協会の特別顧問兼広報戦略アドバイザーを受けていたので、全国各地の五つ星ホテルのレストランや、各地の超人気町場レストランの取材で東奔西走の日々を送っていた。  中には、世界のホテルのホテルである「ザ・リッツ・カールトン」(海外資本)もあれば、国内ホテルでも老舗高級ホテルの「帝国ホテル」や「ホテルオー

冷たい雨の日は、「ぷるぷる美肌鍋膳」に限る。

 冷たい雨が降り、背中がゾクゾクする時に、決まって注文するのが、「ぷるぷる美肌鍋膳」(熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏/脇宮盛久和食料理長)である。  サーブされる時に、鉄鍋下の固形アルコールには火が点けられており、鍋の中の食材は直ぐにでも食せるようになっている。固形アルコールはサイズが大きいのものを使用しているので、最後まで熱々のスープを楽しむことができる。  食材は大変ヘルシーなものばかりを組み合わせている。例えば、こんにゃくの刺身が特徴的で、鍋の中を覗

真鯛のポワレ・・・サクッとフワフワの食感が堪らない。

 お腹が空いたと思い、今日のランチは何を食べようかと考えていると、必ず、頭の中には「真鯛のポワレ」が浮かんでくる。  外側の皮目のがカリカリに焼かれ、中はフワフワのジューシーな白身。そのサクッとした食感を楽しみながら、皮目が裂けると、ふわっとした白身が口の中に広がり、ソースと相まって、喉越しも良い。  町場のレストランでは、洋食の魚料理でこれというものに、なかなか遭遇しないが、熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏の魚料理は、長年慣れ親しんでいることもあり、これが

大盛・赤牛ビーフシチューが目の前に!

 久しぶりに熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏へ足を運び、カウンターに着くと、「新商品のビーフシチューは如何ですか?」とマネージャーからリコメンドがあった。折角なので、新メニュー「赤牛ビーフシチュー」を注文することにした。  どう見ても、従来の肉量の3倍(300g以上)はあろうか。鉄鍋から溢れるほどの大盛「赤牛ビーフシチュー」が目の前にサーブされた。セットとして、他にサラダ、スープ、ご飯、コーヒー、デザートが付いてくるので、気合を入れて挑む必要がありそうだ。

純金尽くし、ダイヤモンド尽くし、そして腕時計尽くしのひと時。

 昨日、午後3時より髙栁時計宝飾店(熊本市下通アーケード街)に足を運び、久しぶりに取材することに。  創業130周年の特別企画 『魅惑の黄金フェア』を開催すると聞いていたが、各所に純金製の高額商品が並べられていた。こんなに純金をまじまじと見たことはなかったが、流石に、その黄金色の光は心をリッチにしてくれる。  小さなお地蔵様から蛙、七福神、不動明王など縁起物ばかりである。可愛いものもあり、手に取ると、純金なのでとても重そうである。コロナ禍で3年間どんよりとした中で過ごして

130年続く企業。・・・ただただ、羨ましく、驚くばかり。

 筆者の知人友人の会社(熊本市内)で、100年を超える会社が幾つもある。古いところは、明治5年創業で150周年の「カメラの坂梨」、135周年の「水前寺東濱屋」、今回記事に取り上げる130周年の「髙栁時計宝飾店」など、その他数社が存在する。  中小企業の寿命は30年と、昔、物の本で読んだ記憶があるが、100年以上、それも同じ業種にて現在に至るというのは、正直なところ、一端の経営者として考えると、気が遠くなるだけではなく、至難の業とも言える。  勿論、京都に行けば、よく利用さ

久しぶりの、コンビニレトルトカレー・・・馬來風光美食(中国系マレーシア料理)

 オフィス近くのセブンイレブンに足を運び、オーナーに薦められたレトルトカレー。以前のマレーシアカレーとは、ちょいと違うイメージである。  コシヒカリの冷凍ご飯があったので、早速、二種の内、辛い方の「カリーアヤム(馬來風光美食)/エレンシェフ監修」を試食することにした。  2月16日に試食した坂井宏行監修の「坂井宏行 ムッシュの洋食シリーズ スパイシービーフカレー」以来なので、三週間ぶりのレトルトカレーとなる。  このカレーは、辛さは4なので、先ずは、タオルを首に巻いて体