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花鳥風月

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日頃から、ネット事業の素材写真として取材をしていますが、その中で、お気に入りのもの、ちょっと可愛いもの、まったりする自然の写真をアップして参ります。 https://www.da… もっと読む
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#野鳥観察

野鳥の眼・・・怖い眼と可愛い眼

 これまで出逢った野鳥は、数知れず。撮ったことさえ忘れている野鳥も沢山いるが、イメージ通りに撮れた野鳥については、当時のシチュエーションなど大抵覚えている。  同じ野鳥なのに、怖い眼のものと愛らしい眼のものがいる。特に、サギ科の眼は肉食恐竜の様で、瞳孔がレンズの絞りの様に動き、眼球周りの鱗状の皮膚は恐竜そのものである。  ダイサギやアオサギは体長1メートルほどに成長し、大物の魚を獲っては縄張りの中央で踏ん反り返っている。しかし、カラスやミサゴなどが上空を旋回すると、結構ビ

 Facebook(ギリシャ写真愛好家グループ)で、久しぶりにFirst prize。

 一昨日、八景水谷公園(熊本市北区)で撮影した大鷺の作品が、「HOMO PHOTOGRAPHICS」という、Facebook(ギリシャ写真愛好家グループ)で1位を獲得した。  同グループは五千人を超えるグループだが、プロもアマチュアも参加している、とても熱心なグループ展開をしている。筆者が主催する「Obscura Photo Club」よりも、ずっとアグレッシブだ。  しかし、何事も一番は嬉しいものである。撮影機材はNikon D500+Sigma 150-600mmであ

八景水谷公園のカイツブリ・・・

 カイツブリは、漢字で「鳰」と記される、小さな水鳥である。筆者がこの風変わりな生き物に最初に出会ったのは約10年前のこと。カイツブリの瞳は人間のそれとは異なり、独特の黄色い輝きを放ち、その小さな黒い瞳は、小さいが生き生きとしており、野生の鋭さを感じさせる。  体格は小さいものの、カイツブリはすこぶる勇敢で、他の大きな鳥のところへ近づき、自らのテリトリーを主張し、威嚇するほど気性が荒い。この行動は、その小さな体からは想像もつかないほどの大胆である。  カイツブリの名前は、そ

冬の花々・・・心が和む。

 オフィスの周囲を見回すと、枝垂れ梅が満開ところがある。  熊本市で梅林といえば、旧細川刑部邸(休園中)や谷尾崎梅林園が人気だが、来週にでも足を運び、紅白梅を撮影できればと。  紅白梅には目白が飛び回っていると思うが、とても警戒心が強く、すばしっこいので、なかなか満足いく撮影ができない。  熊本城二の丸公園近くにある野鳥園では、以前、山茶花の木々に多くの目白がいたが、剪定が酷く、最近はめっきり目白が減っている。  今回の花々の写真は、いつも足を運び入れている八景水谷公

ヒドリガモの水浴びは、暴れすぎ。

 雨が続き取材できない日ばかりだったが、久しぶりに野鳥を撮影に出かけた。  ここ数年で野鳥が激減しつつある八景水谷公園の湧水池(熊本市北区)であるが、本日は、ヒドリガモが主役であり、脇役の青鷺、その他の野鳥はほとんど池の奥に隠れていた。  写真はヒドリガモの雌の水浴びを撮影したもの。1/1250sのシャッタースピード優先で撮影してみた。レンズは明るいものではないので、ISOが2000近く程度になっている。よって、色のりが良いとは言えないが、ヒドリガモの暴れっぷりは楽しいも

八景水谷公園にも寒波到来・・・

 珍しく、熊本市内は断続的に牡丹雪が降り、肌を刺すような寒風が吹いていた。  午後2時過ぎに八景水谷公園(湧水池)に足を運ぶと、そこにいたのは孤独な小鷺とヒドリガモ軍団、そして勝気のカイツブリだった。  青鷺も寒さのあまり、森の塒(ねぐら)に戻ったのか、池の淵にぼーっと立っていた青鷺の姿が急に見えなくなった。  上空では、湧水池の鯉を狙うミサゴが旋回していたが、取材する我々の望遠レンズを気にしてか、数分後に去っていった。  撮影会の被写体は、小鷺が主役、脇役にカイツブ

八景水谷公園の山茶花・・・

 本日は、熊本市北区にある八景水谷(ハケノミヤ)公園へ足を運び、山茶花を撮影することにした。  残念ながら、昨年よりも少々色褪せてしまっており、美しい花を見つけることができず、ありのままの状態を撮影することに。  正直なところ、筆者自宅の裏庭の山茶花の方が沢山花が付いており、色も濃く、しっとりとしている。  山茶花を英語では「Camellia」という。ところが、椿も英語では「Camellia」。この花の名称だけを見ても、日本人の繊細なところが見えてくる。  山茶花と椿

八景水谷湧水池のカルガモ・・・

 清らからな湧水で人気の八景水谷公園(熊本市北区)。  以前とは随分少なくなったものの、今回はカルガモがいたるところで遊び回っていた。彼らは、水にぷかぷか浮いていたり、泳いだり、時には陸地をガニ股で歩き回り餌を突く。  ドナルドダックのように喋りながら、暴れまくるものもいる。水面から離水は大変らしく、一所懸命に走りながら離水する。  一度だけ、離水瞬間のいい写真が撮れたが、最近は思ったような角度に遭遇せず、のんびり過ごしている鴨の姿ばかりである。しかし、これもコンクリー

威風堂々とした青鷺

 写真は、本日12月8日(金)の八景水谷公園(熊本市北区)の青鷺。  マイペースでどっしりしており、人が近づいても逃げる様子はない。2メートル横を歩いても、全く動かず、素知らぬ顔している。    本日は正午前に足を運び入れ、魚獲りの様子が撮れるかと思いきや、すでにブランチは終わっていたようで、食後の休憩をしているようである。  いつもながら光の取り加減が上手くいかず、青鷺もポージングのサービスをしてくれないので、何となく無表情なイメージばかりとなってしまった。

キセキレイとの再会・・・

 先日、八景水谷公園(熊本市北区)で、珍しくキセキレイとの遭遇があった。本日、所用で外出した帰りに、もう一度キセキレイに会えないかと思い、同園に足を運び入れた。  最初は全く姿が見えなかったキセキレイだが、青鷺や白鷺を撮影して帰ろうとしたところに、湧水池の淵に降り立つキセキレイ。すぐさまレンズを向けると、対岸の枝に飛んでいった。  それでも、超望遠を持参しているので、何とか数枚の写真に収めることができたのである。  町場を飛び回るセキレイのように人慣れはしてないが、この

八景水谷公園の鴨と青鷺

 八景水谷公園(熊本市北区)の湧水池には、池の周囲を歩き回る鴨たちが沢山いる。彼らはヒドリガモとカルガモの2種類。餌をやらない我々人間には興味を示さないのである。  それでも、野生の彼らは一定の距離に人間が近づくと、一羽、二羽と池の渕へ近づき、ジョボッジョボッと飛び込んでいく。ヒドリガモは横顔が可愛らしいが、おにぎりのような滑稽な顔をしている。一方、カルガモの幼鳥との行列は非常に愛らしいが、同園でその行列を見たことはない。  鴨たちを観察していると、巨大な青鷺が背後からピ

八景水谷公園の大鷺

 熊本市の八景水谷(はけのみや)公園は、太陽光が射し込んだり、暗くなったり。少々風が冷たいので、厚手のシャツにコートを羽織って撮影をすることに。  湧水池には大鷺、青鷺とヒドリガモ、鳰(カイツブリ)などが遊んでいた。先ずは、大鷺の美しい姿を撮ろうかと思い近づくと、段々と遠ざかって行った。  手持ちの望遠レンズは70-200mm f2.8なので、なかなか大きくは撮影できないが、大鷺が動く方向へ、じわじわと近づきつつ、シャッターを切って行く。  若い大鷺らしく、人慣れしてい

熊本にも、そろそろ紅葉が・・・

 湧水池で人気のある八景水谷公園(熊本市北区)へ足を運び入れた。  野鳥撮影を目的としていたが、時間も午後4時近くとなったので、光の具合が良くない。よって、帰り際に撮影したのが、これら紅葉である。  11月となるのに、まだ、昼夜の寒暖の差が大きい。11月とは思えぬほどだが、自然は嘘をつかないようだ。ちゃっかりと紅葉開始している。  筆者がお気に入りの紅葉は、八代市泉町(五家荘)であるが、何せ、山岳地帯であり、道路もスネイキーで狭いところもあり、なかなか気楽に行けるもので

お人(鳥)好しのオオバン・・・

 オオバンの動きを見ていると、飽きることはない。  写真群は、数年前に熊本県上益城郡嘉島町にある浮島で撮影したオオバンである。仲間同士での諍いは結構多いが、鴨に対しては大人しい感じを受ける。  オオバンの食事風景は、先ず、水中に潜り、柔らかい水草を咥えて浮上して、水草を食す。とてもダイビングが得意な野鳥である。  ところが鴨たちは、そのオオバンがくちばしに咥えている水草を狙い澄ましていたかように、横から、後ろから、その水草を横取りするのである。  横取りされたオオバン