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花鳥風月

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日頃から、ネット事業の素材写真として取材をしていますが、その中で、お気に入りのもの、ちょっと可愛いもの、まったりする自然の写真をアップして参ります。 https://www.da… もっと読む
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#湧水池

野鳥の眼・・・怖い眼と可愛い眼

 これまで出逢った野鳥は、数知れず。撮ったことさえ忘れている野鳥も沢山いるが、イメージ通りに撮れた野鳥については、当時のシチュエーションなど大抵覚えている。  同じ野鳥なのに、怖い眼のものと愛らしい眼のものがいる。特に、サギ科の眼は肉食恐竜の様で、瞳孔がレンズの絞りの様に動き、眼球周りの鱗状の皮膚は恐竜そのものである。  ダイサギやアオサギは体長1メートルほどに成長し、大物の魚を獲っては縄張りの中央で踏ん反り返っている。しかし、カラスやミサゴなどが上空を旋回すると、結構ビ

八景水谷公園のヒドリガモ・・・

 八景水谷公園の湧水池で暴れまくるヒドリガモ(♂)。とにかく、バシャバシャとした音と共に、水飛沫が周囲に飛び散っていく。  水浴びは、体に付いているダニなどの虫や埃を落とし、更に新たな羽毛が生える役目があるとされ、水浴びができる環境にない野鳥は病気になる可能性が高いと言う。。  十数分間、水浴びでバシャバシャと暴れまくるヒドリガモだが、連写した写真をチェックすると、動きはランダムであり、水中でどのように体をくねらしているのかは定かではない。  しかし、ある程度暴れまくっ

八景水谷公園の大鷺・・・

 八景水谷公園(熊本市北区)の主、大鷺の威風堂々たる姿は、まさに「The King of Hakenomiya」と呼ぶに相応しい。この鳥の名前を誤って「大詐欺」と変換することなく、彼らの崇高さを表現する必要がある。  鷺は種類が豊富で、筆者がこれまで撮影した中でも、大鷺から小鷺、青鷺、五位鷺などに至るまで、多様な種が存在する。大鷺はその中でも最大級であり、八景水谷公園では青鷺と共に存在感を放っている。  特に印象的なのは、大鷺が魚を捕獲する瞬間である。彼らは水面すれすれを

八景水谷公園のカイツブリ・・・

 カイツブリは、漢字で「鳰」と記される、小さな水鳥である。筆者がこの風変わりな生き物に最初に出会ったのは約10年前のこと。カイツブリの瞳は人間のそれとは異なり、独特の黄色い輝きを放ち、その小さな黒い瞳は、小さいが生き生きとしており、野生の鋭さを感じさせる。  体格は小さいものの、カイツブリはすこぶる勇敢で、他の大きな鳥のところへ近づき、自らのテリトリーを主張し、威嚇するほど気性が荒い。この行動は、その小さな体からは想像もつかないほどの大胆である。  カイツブリの名前は、そ

八景水谷公園の花々・・・

 今年の山茶花や椿の撮影は、先々週からの長雨のために、好機を逸してしまった。それでも、熊本市北区にある湧水池の八景水谷公園(ハケノミヤコウエン)の椿を求めて歩き回った。  かろうじて、椿や乙女椿(オトメツバキ)、椿寿庵(チンジュウアン)は撮影できたが、美しさを維持しているのは藪椿(ヤブツバキ)のみである。  本来ならばマクロレンズで花粉まで撮りたい気持ちはあるが、本日は野鳥を撮影するのがメインだったので、椿の花々を接写することは叶わなかった。  清らかな水が湧き出る八景

八景水谷公園の小動物たち・・・

 八景水谷公園(熊本市北区)は、清らかな水が湧き出る場所であり、過去を辿れば、熊本市第一号の上水道施設の地でもある。  透き通った冷たい水が溢れる湧水池には、晩秋から冬にかけて野鳥たちが大勢集まってくる。鴨をはじめとする渡り鳥が多く、この地に居座っている大鷺や青鷺もいる。  湧水池を覗き込むと、大きな鯉や鮒など数種類の淡水魚が泳ぎ回っており、それらが大鷺や青鷺、ミサゴなどの獲物になっている。  同園での魚釣りや池での水遊びは禁止されているが、時にはルールを破る家族も見ら

ヒドリガモの水浴びは、暴れすぎ。

 雨が続き取材できない日ばかりだったが、久しぶりに野鳥を撮影に出かけた。  ここ数年で野鳥が激減しつつある八景水谷公園の湧水池(熊本市北区)であるが、本日は、ヒドリガモが主役であり、脇役の青鷺、その他の野鳥はほとんど池の奥に隠れていた。  写真はヒドリガモの雌の水浴びを撮影したもの。1/1250sのシャッタースピード優先で撮影してみた。レンズは明るいものではないので、ISOが2000近く程度になっている。よって、色のりが良いとは言えないが、ヒドリガモの暴れっぷりは楽しいも

八景水谷公園にも寒波到来・・・

 珍しく、熊本市内は断続的に牡丹雪が降り、肌を刺すような寒風が吹いていた。  午後2時過ぎに八景水谷公園(湧水池)に足を運ぶと、そこにいたのは孤独な小鷺とヒドリガモ軍団、そして勝気のカイツブリだった。  青鷺も寒さのあまり、森の塒(ねぐら)に戻ったのか、池の淵にぼーっと立っていた青鷺の姿が急に見えなくなった。  上空では、湧水池の鯉を狙うミサゴが旋回していたが、取材する我々の望遠レンズを気にしてか、数分後に去っていった。  撮影会の被写体は、小鷺が主役、脇役にカイツブ

八景水谷公園の山茶花・・・

 本日は、熊本市北区にある八景水谷(ハケノミヤ)公園へ足を運び、山茶花を撮影することにした。  残念ながら、昨年よりも少々色褪せてしまっており、美しい花を見つけることができず、ありのままの状態を撮影することに。  正直なところ、筆者自宅の裏庭の山茶花の方が沢山花が付いており、色も濃く、しっとりとしている。  山茶花を英語では「Camellia」という。ところが、椿も英語では「Camellia」。この花の名称だけを見ても、日本人の繊細なところが見えてくる。  山茶花と椿

八景水谷湧水池のカルガモ・・・

 清らからな湧水で人気の八景水谷公園(熊本市北区)。  以前とは随分少なくなったものの、今回はカルガモがいたるところで遊び回っていた。彼らは、水にぷかぷか浮いていたり、泳いだり、時には陸地をガニ股で歩き回り餌を突く。  ドナルドダックのように喋りながら、暴れまくるものもいる。水面から離水は大変らしく、一所懸命に走りながら離水する。  一度だけ、離水瞬間のいい写真が撮れたが、最近は思ったような角度に遭遇せず、のんびり過ごしている鴨の姿ばかりである。しかし、これもコンクリー

威風堂々とした青鷺

 写真は、本日12月8日(金)の八景水谷公園(熊本市北区)の青鷺。  マイペースでどっしりしており、人が近づいても逃げる様子はない。2メートル横を歩いても、全く動かず、素知らぬ顔している。    本日は正午前に足を運び入れ、魚獲りの様子が撮れるかと思いきや、すでにブランチは終わっていたようで、食後の休憩をしているようである。  いつもながら光の取り加減が上手くいかず、青鷺もポージングのサービスをしてくれないので、何となく無表情なイメージばかりとなってしまった。

キセキレイとの再会・・・

 先日、八景水谷公園(熊本市北区)で、珍しくキセキレイとの遭遇があった。本日、所用で外出した帰りに、もう一度キセキレイに会えないかと思い、同園に足を運び入れた。  最初は全く姿が見えなかったキセキレイだが、青鷺や白鷺を撮影して帰ろうとしたところに、湧水池の淵に降り立つキセキレイ。すぐさまレンズを向けると、対岸の枝に飛んでいった。  それでも、超望遠を持参しているので、何とか数枚の写真に収めることができたのである。  町場を飛び回るセキレイのように人慣れはしてないが、この

八景水谷公園の野鳥たち・・・

 今日は、カルガモと大鷺と遭遇。湧水池の鯉が少なかったのが気になるが、野鳥たちはあちこちで喋りまくっていた。  この八景水谷公園の小鳥たちは木陰に隠れてわいわい騒いでいるが、姿を見せない。多分、カラスが上空を旋回していたので、警戒していたのだろう。  バズーカのような超望遠レンズを三脚にのせて、カワセミを追うカメラマンが4人ほど対岸にいる。カワセミは湧水池を低空飛行にて、右へ行ったり左へ行ったりと、忙しい。  少々、太陽が傾き始めたので、僅か30分ほどで撮影を終えること

八景水谷公園の鴨と青鷺

 八景水谷公園(熊本市北区)の湧水池には、池の周囲を歩き回る鴨たちが沢山いる。彼らはヒドリガモとカルガモの2種類。餌をやらない我々人間には興味を示さないのである。  それでも、野生の彼らは一定の距離に人間が近づくと、一羽、二羽と池の渕へ近づき、ジョボッジョボッと飛び込んでいく。ヒドリガモは横顔が可愛らしいが、おにぎりのような滑稽な顔をしている。一方、カルガモの幼鳥との行列は非常に愛らしいが、同園でその行列を見たことはない。  鴨たちを観察していると、巨大な青鷺が背後からピ