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わくわくするのが大事、と言うけれど

それ、わくわくする?これわくわくするから、いいよね!みたいな話をかれこれ5年くらいでしょうか、もっとさかのぼれば10年近くになるでしょうか。仕事でずっと言われてきました。話題のOKR設定についても、それってわくわくする?みたいな視線で議論が続きます。

私自身はこの「わくわく」に、一抹の違和感を覚えてきました。わくわくは広がる、というけれど。そして、実際多くの人を惹きつけることもありますが。

私の違和感はどこから来るのだろうと思うと、わくわくというのはバブルに響き、肌触りが似ていると思うのです。それは消える、ということも含めて。ずっと続くことはない、そんな印象を受けます。わっと人は集まるけれど、すっと消えることもある。実際、そういう経験もあります。なんというか、イメージとして、例えばお坊さんはわくわく、という単語と合わないということです。あるいは、わくわくはディズニーランド的であって、現実的でないとも言えるかもしれません。

広辞苑ではこう示されます。

①期待・喜び・興奮などで心がはずむさま。落ち着かないさま。どきどき。
②寒さ・恐怖などで体が小刻みに震えるさま。ぶるぶる。
[広辞苑 第七版]

ですので、一般的な会話で、「あれって、わくわくするよね?わくわくしない?(=とてもいいよね)」と言われると、大概の場合、私はよくわからないなぁ、と言うところが正直なところだったりします。すてきですし、そういう生き方もありますよね、とは思うのですが。

もっと心の根底からじっくりと、灯を持ち続けるようなイメージを大切にしたい。小さな灯でも構わないから、ずっと消えないような。大切に毎日を生きられるような。そういう人生の応援になる文章を書いていきたいし、そういう仕事をしたい。それにわくわくする! と言う人はいるのかもしれないけれど。

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