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意思の疎通難しい

三日くらい前。
珍しく早上がりのシフトで、車の中で音楽を聴くのにスマホを取り出したら、これまた珍しくラインではなく電話の方に着信があった。
番号を検索したら、義父が入院している病院のもの。

私の番号は、夫に連絡がつかなかったときの予備番号のはずなのだけど、夫は連休で家にいるはず。
おかしいなと思い、夫に電話をすると、「こっちには着信がない」という。
今から帰るからそっちから連絡して、と買い物に寄る気も無くなってまっすぐ帰った。
いよいよかな、と思ったり。
このままだらだら入院して、涼しくなった頃に転院の話とかして、どっかの施設にだらだらお世話になるのかな、くらいに気分は切り替わってきていたのに、やっぱりそんなに長くなかったのか。
と、あれこれ考えながら家に着いたら、
「誰も出ないんだけど」

まさか救急の処置中とかで出られないとか? 別番号を探すかと思ったけど、とりあえず私も家の電話からかける。
普通に出た。
普通に病棟に取り次がれた。
担当看護師さん曰く、

「洗濯物が溜まったので取りに来て下さい」

ああ、そうですか……。

私は連休明けまでずっと仕事なので、夫に日曜に行かせる段取りを整えたのだけど、
「なんでもっと早く言ってくれないかな」
と夫はがっかりした様子。

それもそのはず、夫は前日に、友達と遊びに都内に行ったばっかりで、でも連絡がなければ特に来なくていいという話を鵜呑みにして、病院には顔を出していなかった。
今思えば、せっかく近くまで行ったのだし、10日には請求書も出てたのだし、ちょっと寄って替えのパジャマくらい置いてきてもよかったのだけど、それも今更の話。

ということで、今日夫が一人で行ってるのだけど、昨日寝る直前になって交通費がとか言い出す。
あなた都内近くまで定期券持ってないっけ? なんでそんなに必要なの、といえば、特に内訳を明示するでもなく、「じゃあいいよ」で終わる。

そうじゃないでしょと。
定期券併用でそんなに交通費が必要なら、移動の時間も考えたら、洗い物もあちらでやってもらえばいいのでは? という話を私はしたいだけで、怒ってるわけでも出し渋ってるわけでもないのだけど、どうにも夫は理論的な会話に持ち込むのが難しい。

ああやって途中で議論を放り投げるのは、あくの強い義母と、それに乗っかる義兄と、面倒くさがりでみんな丸投げする義父という、家庭環境からなんだろうと思う。
思うけど、会話のレベルが違う相手と話すのは、わりと疲れるものだ。

夫の説明不足からくる解釈の相違はよくあって、私もあまり気を回さないようにしてるんだけど、かといって全部任せきりにしててもあまりいい方に転がらない。
ひとつの物事から、可能性の分岐を発想できない人なので、一度イレギュラーが起こると対応できなくなるのだ。

「大丈夫だ」といわれると、そうなんだと思って、安心して思考を止めるタイプと言えばいいのか。多分災害時、周りと同じ行動を取って死ぬ人だと思うので、わたしは自分の判断で動こうと思っている。

閑話休題。

今起きていることは、今後、義父が今の病院から別の病院に転院した時の予行練習みたいなもので、
こうしたご時世、長いお付き合いになるであろう病院や施設への訪問回数をいかに減らし、必要なときだけ無駄なく動くか、そのためのサービスの取捨選択を模索する時期なのかなと。
夫の反応にモヤモヤしながらドラクエややりつつ考えた私の前向きな結論だったりしますが。

どうせ月一回は紙おむつを義実家から回収して病院に届けに行かなきゃいけないし、できれば病院に出向くのはその時だけにして、必要な用事を合わせてこなせるように、夫にも計画性を持って貰いたいなとは思っている。
ていうか、今の病院、ほんとにどれだけいられるんだろう。

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