東京下町おうちご飯#81 雪平鍋で横着美味しく

直径15センチ程の 厚手のぽってりとした雪平鍋がある。取っ手のないタイプなので 少々お行儀は悪いけれど これを丼として 1人用のお蕎麦などおかゆなどを作ると とても手軽で嬉しい。取っ手がないだけで 器ぽくなる不思議。
これだと食卓にあげても良い と思えるのだから 人の感覚なんて そんなもの。

今朝は この雪平鍋で 暖かそうめん、にゅうめんをつくった。

冷蔵庫に常備の水出しの鰹昆布出汁 を注いで 乾燥スライス椎茸2、3個をさっと水で洗って入れた。

小松菜の 茎の部分を細ーく切り分けて 入れて
塩醤油味醂で味付け 沸かし直して溶き卵。

別鍋で茹でて洗った 素麺を入れて 揚げ玉と七味を少々 小葱もパラリと散らして 出来上がり。

鍋なので 素手では持てない。鍋敷きを敷いたところに ミトンで そぉっと持ったこの雪平を 置いて いざいざ アチチといただきます。

小松菜を煮たお汁の味が懐かし美味しく。優しいお味。溶き卵で素麺や他の具とお汁がまとまって これから来たる寒い季節になんてぴったりな お一人ご飯。

1人だから 気取る事もないしねと さめた雪平に直接口をつけてお汁を飲んじゃう お行儀の悪さ。これがまた 美味しかったりするのよ。

ほっこりお腹も温まり、寒風よどんと来い。だけれど なるべくゆっくりいらしてね。

ごちそうさま!

#エッセイ #料理 #雪平鍋


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