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【インド】バンガロールにて、子どもたちの学校をいかにして決定するか?

こんにちは。こんばんは。ナマステ。
長女の誕生日パーティの企画実行と、家族で順番に流行り病にかかり、完全回復に2週間以上要したため、3月が光の速さで過ぎ去っていきましたChikaです。
今回は、ちょうど4月の初めに娘2人を転校させましたので、それまでどういったリサーチをし、どのような判断基準で学校を最終決定したかについて記そうと思います。バンガロールの学校名が出てきますが、訪問の際の印象は完全に私の個人主観になりますこと、ご了承ください。

ローカルスクールかインターナショナルスクールか

まず、バンガロールにある学校を大きく分けるとすると、ローカルかインターかでしょう。星の数ほどある学校の中で、まず、ざっくりとどちらに入れたいか決めてから見学に訪れた方が、後々の決定までスムーズかもしれません。ここではインターナショナルスクールの学校選定について記していきます。

ただ、注意すべきなのは、インターナショナルスクールと謳っていても、ローカルな要素が強いところもあります。私は2022年-2023年、近くのインターに娘二人を入れていましたが、カンナダ語が必修であったり(これはカルナタカ州が必修科目としているみたいです)、娘たち以外の生徒全員がインド人であったりして、国際的な要素が弱い学校でした。カリキュラムはIGCSEに沿っているので、そこは問題ありませんでしたが、カンナダ語の授業が週に3時間あり、将来インドにずっと住むことは考えていないので、その時間を他の学習に割いてほしいという思いが気がかりとしてありました。
今回、この学校を学年の終わりに転校をしたのも、こういった気がかりがあったことも大きな理由でした。

近さ、ロケーション

小さい子どもにとって、学校が近いことはかなり重要です。発熱などの体調不良時に、すぐ迎えに行ってあげられるのもメリットです。
私もこの4月まで、学校に子どもたちのドロップオフとピックアップに行っていたのですが、娘たちは車に酔いやすいので、少し気分が悪くなると適宜停車して休憩するなど、即座に対応してあげられました。
幼稚園くらいまでのお子さんであれば、近所にあるローカルスクールも基本英語でコミュニケーションをとるので、便宜上ベターかもしれません。

ただ、バンガロールのインターナショナルスクールはほぼ郊外に位置しており、大多数の生徒がスクールバスで通学しています。
大体1時間から1時間半くらいかけて皆通学しています。
最近では、バスアプリを使ってバスの現在地を把握でき、混雑状況によって、ルートを変更するなどの処置がとられ、渋滞回避に努めているようですが、日常的に混む道は必ずあるので、遅延も頻繁に起こります。
通学時間はできるだけ短い方がいいですので、学校に問い合わせ、お住まいから学校までのバスルートを入手し、どれくらいの所要時間なのか把握されることをお勧めします。私の娘二人は、現在ラストピックアップ、ファーストドロップオフなので、負担が多少軽減されています。

しかし、日本人が割と多く通っている学校であれば、同じバスに日本人の生徒が同乗する場合があり、また、そうでなくても学校でできた友達と喋っていると、
わりと1時間という通学時間も短く感じられるようです。


カリキュラム、教育方針

大抵のインターナショナルスクールが、IGCSEもしくはIBのカリキュラムをとっています。中学生、高校生のお子さんを持つ方にとっては特に、重要事項ですよね。各学校のホームページに、ほぼ必ず進学先の大学名がずらりと掲載されています。
リサーチされる際に、『placements』などの項目を見てみてください。
また、学校によりますがその年の卒業生のIBの平均点や、満点を取得した生徒の数などをHPに載せているところもあります。

一方、その学校独自の教育方針については、HPからはイマイチ分かりにくいと思います。つらつらと長い文章で綴られていることが多いのですが、具体的にどう生徒に関わりを持っているのかは見えてきません。
学校見学時に、アドミッション担当の方に詳しく聞くのが一番です。
生徒たちにどういう人間になってほしいか、どういう人間に育てていきたいか、
その学校として一貫したビジョンを持って教育しているか
、について熱く語ってくれると思います。
それぞれの学校でかなり違ってきます。見学後の判断基準としてとても重要になってくるポイントだと思います。


学校の雰囲気

学校見学は、できたら夏休み期間は避けたほうがいいです。
実際に生徒や教師がいた方が、雰囲気を掴みやすいですし、教師陣の生徒に対する対応も見れたり、1クラスの生徒数、外国人生徒の数やクラスでの割合を把握でき、入学した後をイメージしやすいです。

小さい子どもにとっては、先生が威圧的でないかというのもとても重要です。
実際私は、バンガロールに来た当初、同アパートメントコミュニティの友達と同じ学校に娘を通わせましたが、先生たちが威圧的で、娘がずっと怖がり、1ヶ月経っても慣れなかったので、転校しました。
今思うと、インド特有の英語の使い方、『Come!!』や、『Sit down here !!』とかが、異国の地で初めて学校に通い出した彼女にとって、とても威圧的に聞こえたのかもしれません。
しかしながら、モンテッソーリを謳う学校なので生徒の自主性を重んじるかと思いきや、無理矢理おしごとを勧める面も頻繁に見られ、残念な実態でした。

このように、見学時に熱く語られた教育方針と実態とがかけ離れていることもあるのがインドです。
こればかりは入ってみないと分かりませんが、不満点や疑問点は、すぐに教師に問い合わせると、割と迅速に対応してくれます。


授業料

学校によって違いますが、有名なインターはどこも高額です。
学校に問い合わせすると、その年の授業料案内を送ってくれます。
学費とは別に、入学金やスクールバス費、給食費、制服費用、セキュリティデポジットなどがかかります。(学費に含まれている場合もあります。)
注意すべきは、インド人と外国人で授業料を違う設定にしている学校があることです。受けられるサービスは同じなのに関わらず、値段にかなりの差があるのはなんだか納得いきませんが、ビジネスなのでしょうがないのでしょう。
また、これは全ての学校ですが、学年が上がるごとに値上がりします。
さらに、お子さんが中途入学でもきちんと学費を日割り計算して請求してくれるか、も前もって確認しておきたいところです。

重要な判断基準となりますので、後で学校ごとに大体の授業料を記します。


夏休みがいつか

これは、我が家だけかもしれませんが、2ヶ月ほどある夏休みが、何月になるのかは結構重要なんです。
インドの学校は、4・5月が夏休みのところと、6・7月が夏休みのところがあります。
日本に一時帰国する際に、まだちょっと寒い時期に帰るか、夏に帰るか、、、完全に個人的な好みになりますが、私は子どもを海やキャンプに連れて行ったり、虫取りに行ったりと、日本で色んな経験をさせてあげたいというのもあり、6・7月に夏休みがある学校を選びました。


学校別まとめ

ここからは、バンガロールにある代表的なインターナショナルスクールについて、概要と見学時の所感について、簡潔に記したいと思います。
授業料については、ちょっと情報が古いかもしれないので、入学を検討されている方は直接学校に問い合わせて、最新の案内をもらってください。

🌟Stonehill International School

https://www.stonehill.in
バンガロール北部に位置。
2008年設立。
IBカリキュラムの開始は2011年から。
卒業生の80%が第一志望の進学先に合格との記載あり。
ESLあり。
日本人生徒在籍あり。
インド人と外国人で授業料の違いあり
学費は年間96万ルピーから、265万ルピー。
(2023年問い合わせ時点。学年によって徐々に高額になる。)
夏休みは6月半ばから7月いっぱいまで。

🌟Canadian International School

https://www.canadianinternationalschool.com

バンガロール北部に位置。
1996年設立。IBカリキュラム開始は2000年から。
IB,IGCSE。ESLあり。
日本人生徒在籍多数
インド人と外国人で授業料の違いあり
学費は年間9,350 USドルから、19,000 USドル。
(2021年問合せ時点。学年によって違う。)
夏休みは6月半ばから7月、8月頭まで。

🌟Indus International School

https://indusschool.com

バンガロール南東部に位置。
2003年設立。IB。
ESLあり。
日本人生徒在籍あり
学費は年間37万ルピーから110万ルピー。
(2023年問合せ時点。学年が上がるごとに値段も上がる。)
夏休みは6、7月。
世界に通じるリーダーを育むという教育方針のもと、ビジネスに関してや、社会貢献など独自の教育プログラムも組まれる。

🌟Trio World Academy

https://trioworldacademy.com

バンガロール中心部北部寄りに位置。
IB,IGCSE。ESLあり。
日本人生徒在籍あり
ここは問い合わせたところ定員いっぱいでキャンセル待ちと言われたので、詳細分かりませんが、学費は大体30万ルピーから70万ルピーほどとのこと。(2023年友人談、幼稚園児と小学校低学年)

🌟The International School Bangalore

https://www.tisb.org

バンガロール東部、Whitefieldに位置。
2000年設立。
IB、IGCSE。ESLあり。
IBの成績が良く、2022年卒業生成績平均点39。パーフェクトが9人。
世界ランキングでも上位にランクイン。
日本人生徒在籍あり
学費は年間50万ルピーから、150万ルピー。
(2022年問合せ時点。学年があがるごとに学費も上がる。)
夏休みは、6月中旬から7月いっぱい。
カフェテリアの食事は全てベジタリアン。(2019年見学当時。)

これ以降は、2021年にリサーチしましたので、少し古い情報となります。

🌟Candor International School

https://candorschool.edu.in

バンガロール南部、バナーガッタ方面に位置。
2011年設立。
IB(for Pre K to K2, Grades 1 to 5 and Grades 11 to 12)
IGCSE(for Grades 6 to 12)
日本人生徒在籍過去にあり。
学費は年間20万ルピーから、65万ルピー。
(2021年問合せ時点。学年が上がるごとに費用も上がる。)
夏休みは、6、7月。
この学校の特徴は、インドで初のGreen Schoolと認定されただけあって、広大な緑の多い敷地に畑を持ち、オーガニックの野菜を育てそれをカフェテリアで使用していることでしょう。生徒も責任をもって育てているとのこと。敷地内にはアヒルや孔雀、リスやニワトリなど様々な動物に出会えます。

🌟Neev Academy

https://neevacademy.org

バンガロール東部、Bellandurに位置。
設立して17年ほど。
IB、ICSE(an option of middle school)。
日本人生徒過去に在籍あり。
学費は年間20万ルピーから40万ルピー。
(2歳から6歳までの幼稚園児まで。小学生以降は分かりません。)
夏休みは5月半ばから6月、7月第1週までの8週間。
インド人の間で必ず名前が上がると言ってもいい良学校。
幼稚園までのNeev Early Yearsは、WhitefieldやKoramangala、Indiranagar、Sadashivnagar、Queens Roadなど各所にあり通わせやすい。

🌟Oakridge International School Bengaluru

https://www.oakridge.in

バンガロール東部、有数のインターナショナルスクールが並ぶWhitefield南のVarthur通り沿いに位置。
2012年設立。
IB、IGCSE、CBSE。
日本人生徒の在籍は不明。
学費は年間30万ルピーから、100万ルピー。
(2021年問い合わせ時点。学年が上がるごとに学費も上昇。) 
夏休みは、2020〜2021年のスクールカレンダーによると、6、7月いっぱいと、8月半ばまでです。(なんだかとっても長いような)


以上、バンガロールの学校選定について、リサーチのポイントと判断基準についてまとめてみました。
お子さんが楽しく通い、のびのびと自分の力を伸ばしていける学校が見つかりますように。
ご参考になれば幸いです。
それでは、また!




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