「インフルエンサーのステマ」の境界と「PR」「広告」の違いについて。
どうも。家にテレビがなく10年以上経ちますが、最近サウナで見たテレビCMに「これはCM」ですと表記されていて、「CM」を『リアル』と信じる人がいるんだかなと思いましたが、この信じちゃう層が企業にとって「バカ=自分の頭で考えずに鵜呑みにする=消費者」なワケです。
今のインフルエンサーのステマの問題も、発信側ではなく『受けて側』が「広告(商業)」「本心(プライベート)」かを判断できるかです。 発信側は何も考えずに鵜呑み=購入して欲しいです。 *だから隠そうとします。
本質的には、ちゃんと情報提供して、正しい判断をしてもらおうです。
今のインフルエンサーの課題は、直接お金をもらっていなくても、広告代理店や中間の団体がお金をもらっていれば、プロモーションですし、金銭は発生しなくても「物品提供」が微妙なラインです。
本の献本(読んでください本を送る)行為も、それを取り上げるから、発信側の意思ですが、暗黙の了解として、宣伝しようという意思が働くため(返報の法則)、今のラインをギリギリ分けるなら「強制力(金銭や契約による)」か「任意(本人の自由意思)」があるかだと思っております
モニターであれば、その見返りはアンケートなどフィードバックであれば広告ではないですが、モニターの見返りが、発信であればステマ広告に近くなります。
現在は、これが答えだっ!はないと思うので、大手の認識も含めて分析をしていきます。
【目次】
1.CMなんて、ほとんどがウソ?
2.「PR」「広告」各社の違いは?
3.「ステマ」「PR」「広告」の違いについて
1.CMなんて、ほとんどがウソ?
ネットで有名な“整形手術”写真のモデルが激白──「この写真で人生を潰された」 (女性自身) - Yahoo!ニュース
日本でも芸能人を使うCMが好きですが「本当に心から、芸能人が心から良いと思ってCMに出ているわけではないだろっ!」と、事務所からの仕事としてお金をもらって、対価として自分の「イメージ」を売っているだけです。
某缶コーヒーで、「あの人は本当は宇宙人なんだ」と信じるものと同じです。多くの人は、「広告=嘘」を見抜けない人、自分の頭で考えずに、テレビの言うこと=正しいと鵜呑みにするピュアな方、がテレビに最上の顧客(カモ)です。
CMは、今までCM(広告)枠として、放映されていたから、そこでCMに認識されるであろうから、今のネットは記事か広告かの境がどんどん曖昧になっています。
2.「PR」「広告」各社の違い
先日「PR」「広告」の違いについて、記事を書きましたが、大手「電通」「博報堂」「サニーサイドアップ」さんの定義や認識も確認してみました。
もちろん1つの会社、担当者でも、定義のブレはあると思いますが、どういう定義するか、ゴールをどこにするかの違いが興味深いです。
■博報堂さん
博報堂ケトルさんの嶋浩一郎さんの定義です。
メディアに取り上げてもらえるような「空気づくり」をするということ。
嶋さんは、今回特に「社会記号」について詳しく説明してくださいました。
「社会記号」とは、辞書には載ってないけど、社会的に広く知られていて、みんな雑誌やテレビで見聞きしている、まぁいわば「流行語」みたいなもの。社会の新しい動きを「社会記号」によって言語化し、可視化することによって、そこに流行やトレンドが生まれる、ということ。
「PR」は広告と違う。流行の先にある文化をつくってみたい : 日曜アーティストの工房*リンク切れ
■電通さん
PRの成果は、「意識変化、態度変容、そしてエンゲージメント」を意識
ひるがえってPRに求められる本質的成果とは何なのでしょう。
**
カンヌライオンズのPR部門では常に同じ指針が貫かれています。
それは「Change Minds, Change Behaviors, Engagement」ができているかどうかということ。すなわち「いかに生活者の意識を変えられたか?」「態度変容まで導けたのか?」「中長期的に見 て、それは企業や団体と生活者との間に共感を構築・強化できたのか?」**に至っていないとダメだよね、ということ。「言ったよね?」「聞いてねぇよ!」では ダメ、絶対!なんです。
広告換算を求めた時点で、すでにおまえ(=PR)は死んでいる!(怒) - 電通報
■サニーサイドアップさん
「PR」はコミュニケーションの上位概念であり、「広告」は「PR」の手法の1つである、などとも言われています。
「PR」と「広告」がごっちゃになっている人は、多いのではないでしょうか。「PR」は、Public Relationsの略、日本語では広報です。「広告」は、Advertising、業界では、ADとか言います。
サイド教授のPR講座(PRと広告) | サニーサイドアップ公式ブログ「Sunny Days」 | PR会社 | 株式会社サニーサイドアップ SUNNY SIDE UP Inc.
■博報堂さん
流行やトレンドをつくる。
■電通さん
広告換算以外のKPI測定。
■サニーサイドアップさん
メディアに取り上げもらう。
ダレが正しいではなく、各社の個性、そのまま企業活動にも影響しています。カンヌライオンズのPR部門を基準にしている、電通さんが本質的には見えます。
3.「ステマ」「PR」「広告」の違いについて。
一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会(JIAA) さんの指針が神です。
媒体がお金をもらっているなら「広告」「PR」表示を出しましょうです。
意図的に隠すが「ステルスマーケティング」になります。
広告であることの明示
広告掲載枠に掲載される広告は、一般に、広告が表示されることが明確であるが、媒体社が編集したコンテンツ等と混在したり、並列したり、リストの上位に広告として掲載される場合や、広告を中心とした特集記事や、いわゆるネイティブ広告等において、消費者等が媒体社により編集されたコンテンツと誤認する可能性がある場合や、広告であることがわかりにくい場合には、その広告内や周辺に、広告の目的で表示されているものである旨([広告]、[広告企画]、[PR]、[AD]等)をわかりやすく表示する必要がある。
http://www.jiaa.org/download/JIAA_rinrikoryo_keisaikijyun.pdf*違う次元の[PR]、[AD]が並列にされているのも、わかりずらいです。
地味に影響が大きいのは、履歴書の「自己PR」です。「自己アピール」の認識と結びついています。本質的には、「自己PUBLIC RELATIONS(社会との関係性)」として、私はどう社会と結びついてきた、今どういう関係性を持っているを書く事が本質的です。
伝えたいこと
企業やPR会社は、『PUBLIC RELATIONS(PR)』を、もっと堂々と表に出す事で、具体的には『自社は社会とこういう関係性を構築していきたい』と明確にメッセージを出していきましょう!バッチこい!
理由は、『自社は社会とこういう関係性を構築していきたい=社会の中での存在価値(アイデンティティ)』そのものだからです。
存在価値がない企業や商品は、自然は消えていくだけです。
本質的なら「CSR(企業の社会的責任)」も、学生のボランディアアピールと同じで、『PUBLIC RELATIONS(PR)』の中で一貫として、含まれべきだと思っています。
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