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必要としてくれる人

昔、レイモン・サヴィニャックの言葉で、『伝えたいことを、伝えたい人に、伝わるように、伝えること』がコミュニケーションであり、アートである、というのを聞いたことがある。(違っていたらすみません)

つい最近、バズらないほうが良い、必要としてくれる人に必要としているものやことを確実に届けるほうが重要だ、っていう記事をいくつか読んだ。自分を必要としてくれる人をきちんと把握していることもセンスのうちだと。

自分はだいたいこんなジャンルの人間だな、クラスで例えたらこんなポジションだよな、ってのはすこしは理解しているけど、自分の作ったものをどんな人に見てもらいたいか、ってのはあまり考えたことが無かった。

というか、見てくれる人を自分から選ぶ(というと少し語弊があるのかな?)なんてして良いんだ?!って驚いた。

なんか、どんなジャンルの人でも納得する、とにかくたくさんの人がすげーって思うものじゃないと、なんだかんだダメなんだよなーって考えてたから。

でも、よく考えたら、私は昔から、めちゃくちゃメジャーというわけでは無いけど私には刺さるものを描いてる漫画家さん、ていう方が何人かいて、とにかく凄く憧れている。

その人たちの作品を読むと毎回、こういう世界観や、雰囲気が味わいたかったんだー!という気持ちになる。 会ったことは無いけど、なにか、気が合うんじゃない私たち、と勝手に妄想が出来たりするような感じで、作者側からしたら迷惑かもしれないけど、私、貴方の伝えたい人の1人だよ!貴方のこと必要としてるよ!って言いたくなる。
(作品と作り手の人柄がかけ離れてる場合もあるとは思うけど、やっぱ作った人の様って滲みでてるし、そのはみ出た滲みが好きだと思ったら、どの作品もその人のものは好きって思っちゃうなぁ。)

自分はこんな人に見てもらいたいって、よくわからないけど、作り続けながら、通りすがりの誰かと気が合ったり出来たら良いな、楽しいだろうな、と思ったりする。

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