見出し画像

[自由律俳句]❽山頭火ちゃん(Memento mori編)


私だけの終わりを想う朝 水の煌めき

終末から描く物語  たおやかに瞼を伏せる

時との勝負  勝ち目は無けれども 行く

寒すぎて  咲けない花を待つ

煌めく水面の下  水鳥の覚悟

綾糸の両端は終わりと始まり

過ぎた日に死に物狂いで切り通した道  今ではありきたりの道

この拍子で終いまで歩く










この記事が参加している募集

自由律俳句

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?