解離性障害を認めることへの不安 認めないことでの不安2(統合性失調症と頭の中のチップ)


3.11の震災のころわたしはひどく不安定だった
その頃は統合失調症っぽい状態だったと自分では思う
でも今改めて考えると 解離を知らない自分が
自分の声を聞いてパニックになったとも
考えられるかもしれない

ずっと人格を意識している人はさておき
そうでない人が
頭の中で自分の話を男の人で話し始めたら
それは誰かに脳を乗っ取られている
と思う統合失調症の状況と
とても近い状態にならないだろうか?


そのころだいぶおかしかった自分は
会社を辞めて
病院でちゃんと検査して治療したいと訴えていた

理由は多分人格や記憶のことだった気がする
とにかくいつも恐怖で怯えていて
誰かに常に監視されていると本気で思ってて
それはまともじゃない気がする
そんな理由だったと思う

家族のだれも積極的でなかったこと
自分自身が病院に行く恐怖もあって
結局そのままやりすごしたのだと思う


仕事がひどく不安定な頃で
男性だらけの職場で口調が激しい何人かに
ひどく自分が叩かれている頃だったと思うけれど

ただそれが理由とは限らない


決定的な引き金はある夢のあとのことだった
夢の内容は覚えてなくて

「私は人を殺しました」と叫んで起きた日

起きた直後から 自分がそれを実際起こしたのか
本気で分からなくなってしまったのだ

というより自分が誰なのか
本気で分からなくなっていたのだ

多分その前から頭の中の声が止まらなくて
すべてそれは男性だった

頭の中にチップが埋まっていて
行動が見られてると本気で思っていた


その中には
ランダムで実際にあったことのある人の声も混ざるから
だいぶややこしかったのだと思う

ほんとうに直接頭の中に
語り掛けているように聞こえていたから
その頃の私は本当にチップが埋まってる気でいた

耳を抑えると声が大きく聞こえる気がして
しょっちゅう耳を抑えていた
いま考えれば相当おかしい現象だと思うけれど
ほかの記憶よりはずっと概要を理解できているぶん
そんなに怖い記憶ではないのだ
だから今も覚えていられるのだと思う


きっとそのあとまた平常に戻って
何とか落ち着いたのだけれど
恐らくこれにも解離は関係していると今なら思う


幻聴とか頭の声に支配されているなんて
普通の人から見たらかなり危ないと思うけれど
一連の流れを覚えてられるということは十分安心できる


逆を返すとそれくらい記憶がないということは
記憶のない空間があるということは
おそろしいことなのだ


その頃はずっと頭の中で会話をしていて
もちろん仕事中だろうが人と会話してようが
たえず脳内会議をしている


その中には「先生」がいて
でもそれはあったことも見たこともない人で
年を召した人だったかもしれない

「先生」ということであたしはひどく信頼しているのだ
でも時には
その「先生」に操られていると思うときもあって
そのうちその「先生」の存在は消えた

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