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【10】フナクリ通信と散歩

がんと呼ばれる異常細胞が私の身体の一部を占拠している。
私は戦わない。療養をする。闘病はしない。抗がん剤もしない。
異常細胞は正常細胞に戻ってもらうんだ。
ライアーの響きと共に進んでゆこうと決めた夜、手元には小冊子があった。

「ちかちゃんによさそうと思ってもらってきたの私は中身見てないけど」

微笑みながら、ソウルサウンドライアーの母が渡してくれたもの。
「フナクリ通信」最新号(2021年1月当時)

フナクリ通信2021年1•2月 第132号


告知から食事制限はしてきた。それでも具体的に自分がどんな生活をして異常細胞たちを正常に戻ってもらうのか分からなかった。そんな私の元にピッタリなタイミングでやってきた大事な情報だった。

これまでの私の生活の何が異常細胞を増やしてしまったのか?
どうしたら私の中の異常細胞を減らしてゆけるのか?

5つの生活習慣がハッキリと分かりやすく書かれていた。
著書のこと、クリニックのこと、がん予防滞在型リトリート施設のことも。

船戸クリニック院長  船戸崇史 先生の著書
がんが消えていく生き方
外科医ががん発症から13年たって初めて書けるがん克服法」

その日のうちに本を注文して、届く前に5つの生活習慣を変え始めた。


翌朝から朝陽を浴びて散歩に出かけた。
一人で歩くこともあれば、夫と出かけることもあった。

清々しい朝の空気。お日様に照らされて歩く心地よさ。空の雄弁さ。
夜の間に山の神々様が下界に降りてこられ、街が動き出す前に山の頂にお帰りになられるのではないかと感じた。平地にいるのに登山をしている時の感覚を何度も味わう。

夫が言う「あさんぽ」が楽しみになった。
朝早く起きる為に早めに眠る。深夜に集中して仕事をする習慣があった私の生活は一冊の「フナクリ通信」から大きく健康方向へ舵を切った。


私の道しるべになった本


本を読んで行こうと決めた場所




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