益田ミリ〜今日の人生1&2

益田ミリさんのエッセイ漫画が好きです。

ミステリー的なドキドキハラハラはなく、
かと言って心が強く揺さぶられる名言を連ねているという感じでもなく(失礼すぎてごめんなさい)、
とにかくスルッと読めてしまうのですが、
何より好きなのは、読了後に私の日常生活捨てたもんじゃないな！って思えるところ。

日々あらゆるところで、人間観察してるからこそのエッセイだと思うし
何気ない毎日の繰り返しでも、日々の生活って結構いいじゃん！って思える。

今日出会ったちょっと面白い人、
たまたま隣の席に座った人たちの会話、
偶然目撃した自然現象、
なんならそこに置いてあるものからでも益田さんの目を通すとなんか面白いことに見える。

それは自分の生活においても言えることで、
ちょっと周りを観察してるだけで結構面白いことが起きていることに気づける気がするのです。
そうすると人生はなんだかんだ楽しく、
ちょっと嫌なことがあってもそれも今日の人生と思えるのではないでしょうか。

そういうことに気づかせてもらえるのは、
なんとなく日々の生活に彩りをもらえるような気がして、益田ミリエッセイが好きです。

ちなみに私が特に好きだったのは、
本を読むため(著者の場合は書くも含まれることあり)だけの旅をする場面。
郊外の有名な図書館を訪れたり、ホテルの部屋にこもって本を読み続けるというなんとも至福な旅。

ちょっと疲れてきたなって人に是非とも読んでほしいシリーズです。