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お空のお世話係さん

お空には
【お世話係さん】という存在がいるそうです

お世話係さんは肉体を離れてお空に帰って来る子(飼っていた動物)
を優しく見守ってくれるそうです

お空にきた子が寂しい思いをしないように
迷子にならないように
常に一緒にいてくれる優しい存在だそうです

お世話係さんは、生前動物が大好きだったけど
一緒に暮らすことが出来なかった人や
動物たちへ献身的な愛情を生涯かけて注ぎ続けた人
そのような人たちがなると言われているそうです

どこまでも優しく深い愛情を注いでくれるそうです

うちの子(犬12歳)は
うちに来た当初(というか数年間)
ご飯もみんなが寝静まってから
忍者のような忍び足でエサ入れのところまでいって
そっーと食べてる子でした
お水も夜しか飲んでいませんでした

保健所からレスキューしてくれた
ボランティア団体の方たちから
引き取る時に言われたことは
「なにごとも見ないフリをしてください
見ているとご飯もお水も飲みません」
と言われていました。
本当にその通りでした

「わん」と吠えるまで5年もかかりました
それまで私たち家族は声をきいたことがなかったのです
ウンもスンもワンも一度もありませんでした
なので、その「わん」と吠えたとき
家族全員が駆け寄って喜びました
しかもその「わん」は
もう一匹一緒に引き取ってきた子に対して
「遊ぼうよ♡」の「わん」だったのです
本当にうれしかったのを憶えてます

いつしか笑うようになり
おやつをせがむようになり
お散歩を喜んでいくようになり
大声でわんわんと色んなことを
要求してくれるようになり

でもそこまで変化してくれたのは
ここ数年の話です
最後までお腹をみせて触らせてくれたことは
一度もありませんでした
心を開いてくれるまで
私たちはゆっくり焦らず
たくさんたくさん愛情を注ぎました

そんな子が急にお空へいってしまい
私はこの二か月ずっとずっと心配していました
寂しさと悲しさに包まれてしまいました
残されてしまった
もう一人の子を抱きしめて
過ごした日もありました

だけど
「お空のお世話係さん」の存在を知って
本当に大丈夫だと思うことが出来ました

あれだけ心を開くのに
時間がかかった子だから
一人で寂しさに震えていないだろうか
迷子になってないだろうか
ずっとずっと心配でした

きっと私みたいに
大切に飼っていた子がお空にいってしまい
悲しんでいる人がいると思うのです
寂しく思って眠れない夜を迎えている人が
いると思うのです

だけどきっと大丈夫
お空には「お世話係さん」がいます
どこまでも深い愛情を注いで
ずっと寄り添ってくれている存在がいます

そして必ずまた逢えると信じています
私はその日を楽しみにしたいと思います