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言霊玄修秘伝より水火の産霊

山口志道の言霊学の根幹をなすものは「稲荷古伝」と「布斗麻邇御霊」であり、前者は後者から割き別れて生じた水火の形であると云う。この両図を照合研鑽することによりその有する玄意を察知し、かくして古神道において、最も尊ばれる水火の二元の交流産霊による言霊が基となって万物が生成されたものであることを悟得したのである。

以下「布斗麻邇御霊」、「稲荷古伝」の御印(記号)の意味解説が続く。この両者の図形については、note上に載せるべきではないように感じますので、ここでは記載を控えます。

この「布斗麻邇御霊」は『古事記』と密接な関係を持ち、玄々妙々なる幽義を持つものである。

天地万物を始め、人の呼吸言語に至るまで悉く、火と水の二元より成立している。天地も水火の凝、人も水火の凝、即ち人は小宇宙であり、万物照応の玄理に基づき、わが水火の発現たる言霊に寄りて天地が動く、とは志道の説くところである。
志道は生きるとは水火る(いきる)ことであるとし、これをも水火の妙合によって解明せんとしている。

志道は森羅万象の全てを水火の交合、妙同によって説いた。これは易が陰陽、八卦、六四卦によって万物を説明することに符合する。つまり水火は易の陰陽に符合し、八卦、六四卦に対応するのは志道においては五十音図表である。

『水穂伝』において使用されている音図表は、第一種(悉曇の摩多と、体文との次第を墨守せるもの)に属するものである。これは実は現在通用している五十音図表とその配置は少しも変りなく、志道は神聖なる図表と捉え、アイウエオの父音と、カサタナハマヤラワの九音の母音の「美斗能麻具波比」、つまり、水火の交合の結びなす大宇宙の曼陀羅である。

古事記における神名秘儀の一つに、御中主神を解して御名霊主神との云い伝えもあるように、名はすべての始まりであり、万物はその名霊(なのたま)通りの性質、特性を持ち、かつ森羅万象は、水火の言霊の響きに応じて生成変化すると志道は考えるのである。

水火の交流産霊による言霊が基になって万物は生成されたとあります。そして呼吸言語もこの二元であるので、呼吸とともに吐く言霊によって願いが叶うことも理屈として成り立っていきます。

さらに、ここには易と符合し、五十音図表とも符合すると書いてあり驚きました。特に五十音図は、代表的なものにアイエオウの天津太祝詞(ふとのりと)音図、アオウエイの天津菅麻(すがそ)音図とあって、現在のアイウエオの天津金木音図は宇宙の摂理に添った太祝詞音図へ移行すべきだと耳にしていましたので、安直にそういうものなのかと思っていましたが、実は天津金木こそが大宇宙の曼陀羅であると山口志道は述べていたのです。

長年天津金木音図に触れ(厳密には学校の五十音図とは意味合いが異なるのでしょうが)、それを生業とする私の人生に、ここ近年易と連動するマヤ暦、陰陽産霊(むすひ)のまつり合わせを体現している大麻飾り、そしてこの真理へ誘ってくれたカタカムナが見事に合致し、今一筋の道筋が完成しようとしています。

先日、下賀茂神社へお参りし、龍神御籤で「勉強しいや」のお言葉をいただきました。「勉強が足らんぞ」と叱られているのかと受け取っていましたが、今はしっかり頑張って勉強し真理を掴み取れというエールに感じられます。
深い深い沼に嵌ってしまった感覚もありますが、現世の生活を味わいながら、一歩一歩真理探究に勤しんでいきたいと願っています。

まずは今月下旬のマヤ暦講師の資格取得に全力で挑んでいくつもりです。


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