言霊秘書その8

水穂伝附言9
天地は水火(イキ)の凝なり。故に、日月の運行は天の呼吸なり。汐の満干は地の呼吸なり。人も水火(イキ)の凝なり。故に、人の呼吸は波の列(ツラナル)に同じ。波もよする時に音をなして、引くときに音なし。人も出息は音をなして、引息に音なし。人則ち小天地なり。

3人の娘たちを出産したのは、それぞれ別の地方の総合病院だった。いずれも一週間入院したのだか、満潮の時はガラス越しに沢山の新生児が産まれ、そうでない時は一人も生まれないという場面を幾度となく見かけた。
最近はマスクのためとかく呼吸が浅くなりがちで、元々の猫背も相俟って呼吸をなんとかしなければという思いに駆られている。

潮の干満と出産、波の満ち引きと呼吸。いずれも連動している。人は小天地。波の音を聞きながら、深呼吸をすることは直感を鍛えるのに良いかもしれない。週末は海にお出かけしてみようかしら。

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