音楽について

保育園の頃からピアノを習い始めた。最初は何も覚えていない。自分から習いたいと思ったのか、母からの勧めなのか、音楽が好きだったということも覚えていない。何もわからず、鍵盤の前に座って、目の前にあるものに触るという感覚。触れば音が出る。それから楽譜通りに弾くようになって、慣れてきたら人前で弾くようになって。グレードテストも受けたりした。先生は女先生で結構怖かった。夢中というよりかは、次のレッスンで先生の怖い顔が見たくなくてやってた。そんな中中学生では吹奏楽部に入った。パーカッションに所属。リズム感はあったのだと思う。吹奏楽とピアノの日々、楽しかった。いつからか楽しいと感じるようになってた。その時は人のためというよりは自分が楽しいからやってるという感覚。周りにあまり馴染めない私だったけど、吹奏楽部にいた時だけは一体感を感じられて、好きだった。そのあとに出会ったバンドという存在。専門学校に入ってから出会うアーティスト達。ステージに立ってる人は有名とか有名じゃないとか、好みとか関係なくキラキラしていた。それでもなぜ有名になって解散したり、休止したり、行方不明になったりドラッグをやったり自殺をしたりするのかは不明だった。人間だから誰しも辛いことはあるけど、なぜかアーティスト達はそこへ陥ってしまうことが多い気がする。専門学校でアーティストの近くにいてもそのこはつくるこではなかったから本質がわかっていなかったのかもしれない。まぁいまでもわかるかと問われたら、人間を完璧に理解しているのは神といわれる存在にしかわからないのだろうからこの1人間の私には底知れずという感じ。一番長く付き合った恋人がつくる人だった。すごく明るくて人柄もよく、家族や友達、周りの評判も良かった。彼がつくる曲はどれも名曲ばりに良曲。私もそんな彼に惚れていた。なにをルーツに曲をつくっているのか、そんなことを知っていくうちに、自我と自由とお金と世の中と社会的な何かといつも戦っていたように感じる。周りからの評判とか表の自分を維持することに、押しつぶされそうになっている自分と向き合っていた。それでも有名になれば変わると思って、私は専門学校で培ったスキルで少しでも彼が有名になれるようにサポートしてきたつもりだった。彼は彼自身でそうするべきだったし、いや、気づいていたのかも知れないがそれができない自分とも戦っていたのかも知れない。でもその狭間でもきっと良曲は生まれていたのだと思う。皮肉にも人はもがき苦しむほど美しく、最高なものが出来上がるのかとも思ってしまう。

私の好きなバンドはその人達そのもののライブをしているという感じ。学校に入ってメジャーとかインディーズとか学ぶようになって、それが戦略的に仕上げられているものなのかとかも理解できるようになってきた。もちろん完全に作り上げられて完璧なものも良いと思うし、まさにボーカロイド的なものも良いと思う。だけど、最終的に感じるのは人を動かせるのは人でしかないということ。いくらでも作ればいい、演じたらいい。けど、結局はその人そのものをみたいんだ。不器用でもいい、MCが下手でもいい、見た目とかじゃなくて、その人がその人らしくそこにいる。それで勇気付けられる人がいる。それだけのことなんだと思う。

シンプルに生きるって難しい。好きなことを好きと言って、好きな人に好きと言って、好きなことをやって、お腹が減ったらご飯を食べて。でもその自分の本能とか直感的なことをやることって実はリスクが高い?私は割と忠実に自分のやりたいことをやってきたけどそれって実は孤独だったりもする。だってみんなは何かを我慢して生きてたりするもんね?もちろん私も我慢したりするけど、ストレスにはなっていない。写真で作品をつくるということをした時、少しだけ生み出すということがわかった気がした。それってもう作品にしか昇華できないほどの思いとストレスだった。正直これは発表できるのかどうかもわからないし、どこまででも手を入れようと思ったらできた。どこかで折り合いをつけなければならない。それも自分の手次第で。でも作品ができたら、周りの人から良いといわれて評価されてこれが私の目指していたことだった?と感じてしまった。自由とは?と思ってきたけど、それがなかったら何も生まれないのかもしれない。自由というものに人は憧れたり望むことで生まれるものがある。神という名称の方はそれを知っていて、この世界を作りあげたのか?と、そこにも繋がってくる。

そう思ったら、作り出し続けている人の頭と心は一体どうなっているんだろう?この答えはきっとアーティストそれぞれにあるものだし、そのパワーはとてつもないものだと思う。私の中の永遠の疑問だから今後いろんな人達にあってその疑問を少しでも残していけたらと考えている。

不自由なこの世界は美しいものと最高な音楽で溢れてるよ!!

ありがとね、神といわれている方達!!

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