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みんなの世界は変わらなくても、誰かの世界は変えられる

走って逃げて行く師走に振りきられないように、なんとか後ろ髪を掴みながら、ぶら下がっている今日このごろ。

約1ヶ月前にいただいた果林はシロップ漬けにできず転がり、少し前、12月に入ってから、やっとさつまいもを掘ることができた。来年のために薪拾いもしておきたいし、実家からもらってきた果樹の苗もそろそろ植えたい。時間が足りない・・・!

そんな師走に、またもや韓国ドラマを見始めてしまった・・・。

ちょうど1年半前、友だちに「愛の不時着」を激推しされて見始めてハマり、睡眠時間(命)を削って一気見してしまったことを思い出す。

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今回見た「太陽の末裔」はユン・シジン(軍人)とカン・モヨン(医師)のラブストーリー、と言ってしまうとまとめすぎな気がする。男性が軍人でああり、頼れるリーダーであること、相手の女性が自立していること、そして2人の関係性が恋愛に発展していく展開から「愛の不時着」を何度か思い出した。

従来のような男性が女性を守る構図ではなく、困っている状況で自分ができることを差し出して助け合ったり、補完しあう姿がとても清々しかった。「1人1人、あなたは大切な存在なんだ」というメッセージを映画のいろんな場面で感じることができて、とてもよかった。

人が集まって、国ができる。国はいつも、1人の人から始まる。

でも、21世紀の今、実際はどうだろうか?国は1人の人を大事にできているか?残念だけど、自分の国だってそうは思えない。シジンとモヨンはいつも、1人の人からスタートした。2人は抜け殻みたいな国とか組織のためではなく、目の前の人を助けるために行動していた。

印象的なシーンがある。人身売買されそうになっていた少女ファティマを2人で助け出した時。モヨンが資金援助するから学校で学び卒業するようファティマと約束した後の会話だ。

(シジン・軍人)車の修理代がかさんだ上に学費まで出す。
        本当に支援するんですか?

(モヨン・医師)なぜ?

(シジン)高給取りですね。誰かの人生を救うなら取るべき責任が増えます。

(モヨン)できることをやるだけよ 混乱してでもね

(シジン)責任は取りきれないし 世界も変わらない

(モヨン)世界はともかくファティマの世界は変わる
     ファティマには世界が変わるも同然よ。それで十分。
(太陽の末裔)

SDGsとか地球温暖化とか、戦争とか。

世界に向き合おうとしても、広すぎて途方に暮れるし、無力感に苛まれてしまう。

私たちは一人一人が違う世界を見て、その中で生きている。広すぎるみんなの世界を変える必要はなくて、きっと、自分や周りの人の世界から少しずつ前向きな変化を起こしていくことが大切なんだと思う。その先にこそ、大きな世界の変化があると信じて。

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