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私のオススメ本【ツバキ文具店】

こんにちは。40代主婦のち~です。子どもの頃から図書館が大好き、6歳で出会ってからほとんど途切れることなく、図書館と本のやりとりをしています。

今回、また素敵な本との出会いがあったので、みなさんにもおすすめしたいと思います。

小川糸さんの「ツバキ文具店」の魅力をネタバレに配慮しながら書いていきたいと思います。

代筆屋

この物語の主人公鳩子さんのお仕事は代筆屋。ここでの「代筆屋」とは

依頼者の人となりを表しながらも読みやすくキレイな文字で、想いを伝える手紙を依頼者に代わって書く

というお仕事です。

鳩子さんは、依頼者に合わせて文字や言葉を器用に使い分け、確実に想いの伝わる手紙を代筆してくれます。

伝えたい想いがあるのに、上手く伝える自信がない。言葉が見つからない。鳩子さんのような代筆屋さんが近くにいてくれたらなぁ。そんなことを考えながらラストまで楽しく読みました。

「ツバキ文房具店」の3つの魅力

この本を読んで私が感じた魅力を、簡単に3つにわけてみました。

・鎌倉の街

神社にお参りして柏手を打つ鳩子さん、裸足で海岸の砂浜を歩く鳩子さん、バーでお酒をたしなむ鳩子さん、お花見を楽しむ鳩子さん。

季節の風を感じながら鎌倉の街で暮らす鳩子さんの日常は、私をいますぐに鎌倉に旅行にいきたい!と感じさせるほど魅力的です。

・用紙や筆記用具、手紙の書き方の豆知識

依頼人の想いを伝えるためには文字やはもちろん、用紙や筆記用具も重要なアイテムです。鳩子さんは豊富な知識の中から、最適なものを選びだします。

また、筆、万年筆、ボールペン、ガラスペン、墨、インクの色…手紙の趣旨に合わせた筆記用具の使い分けの知識と、かしこまった手紙に登場する「拝啓」などの言葉の使い方

この本には、大人として素敵な手紙を書くための知識が満載です。

・困難を乗り越えていく人の強さ

本を読むことで得られるものは情報や知識だけではありません。

登場人物の生き様からは勇気をもらえます。

「ツバキ文具店」の登場人物にはみんなそれぞれ何かを背負っています。それでもみな、助け合い、寄り添いながら楽しく暮らしています。

そんな物語を読むと、私まで幸せのお裾分けを頂いた気分になれるのです。

想いを伝える

自慢話、論破、誹謗中傷…ネットは便利な反面、イヤな言葉も溢れかえっています。

そんなネットの世界に疲れた人はぜひ、「ツバキ文具店」を読んで欲しいと思います。

人が人に想いを伝えることの意味、今一度考えさせてくれる一冊になりますよ。

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