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自分を好きになる方法:6 好きを磨きつづける。

本当に自分を好きになるためには、過去を回想したり、概念的なことを考えたりするだけでは足りないだろう。それと同時にある程度日記のような形態をとって日常を振り返りながら書くという行為を通じて自分に強く訴え続ける必要がある。なにしろもともと自分好きだったひとがその好きを強化するのはわけが違う。自分を好きになることは、おそらく今走っている線路の延長線上でなれるわけではなく、まったく別の路線へと飛び移ることが必要なのだ。老女の絵画の中に若い女性が向こうを向いている姿を発見できただまし絵と同じような体験を得た時、ぼくははじめて自分のパラダイムがシフトしたと感じるだろう。その瞬間を迎えるまで好きの原石と思われるものをひたすら磨き続けるのだ。

ところで、自分を好きになりたいと書いていながら、自分を好きになるというのは結果論ではないかという気もしている。例えば他人の持ち物やステータスを羨ましいとおもわなくなったとき、また自分がモノで見栄をはりたいと思わなくなったとき、そういう状況に直面して劣等感も優越感も考えない自分を見つけたときはじめて自分が好きとはこういうことかと納得できるような気がするのだ。違うだろうか。ぼくはまだ見ぬ世界について手持ちの知識で憶測を繰り広げすぎているのだろうか。

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