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黒豆煮汁トーストの至福

お正月のおせち料理というのは総じてあまり好きではなくなってしまったのだが、黒豆は好きである。

妻が煮る黒豆はプロ級の出来栄えで豆そのものが美味しいのは当たり前だが、ぼくはこの甘い煮汁もまた好きなのだ。

料理屋などではこの煮汁を捨てて改めて透明のシロップに豆を浸けなおしたりしているが、なんともったいないことをしているのだろうといつも心の中で思っている。

黒豆の煮汁はそのまま飲むこともあればヨーグルトに入れて食べることもあるがなんといってもトーストが最高である。煮汁トーストである。

4枚切りかそれ以下の厚切りトーストを用意して表面張力でぎりぎり溢れない程度にたっぷりと煮汁をのせる。それをこぼさないようにまだ温かいトースターに戻して煮汁が完全にパンに染み込むまで待てば完成だ。

パンが薄いと煮汁が貫通して穴が空いてしまうから厚切りである理由はここにある。パンの内部にしっとりと煮汁が染み込んだトーストをがぶりといく。最高だ。

最高すぎて一斤くらいぺろりと平らげてしまえるから危険である。試してみる方はお気をつけあそばせ。

見た目は地味だがあと引くトーストだ。

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