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くもりのちあめのひのしんごうきは

あかすぎる、と

あおすぎる、が、あって

きいろだけは、すぎないから

ちょっとだけうれしそう


わたしたちはおもちゃばこのなか

うみすてられて、おいてかれた

ひかりにおぼれてせかいは、およげないから

いきつぎのほうほう、おしえてあげる

だからあいにいくよ

きょうも、へたくそなせかいに

そんなきょうが、ぶるーでありませんように

そしてきいろでいられるじかんが

すこしでも、ふえますように

あいしてるってこころでさけぶのは

だれにでもゆるされたけんり

だからほおっておいてと

ぴしゃりとしめたとびらのすきま

そっとのぞいたおもてどおり

なんてすてきなくらうでぃ

わたしのすきなそらがあって

あえなくても、あいたいままでいていいと

いってくれているそら


ねえわたしたちって

ともだちになれるのかな

こんなすてきな、くもりときどきあめのした

あいしすぎないように

はっきりしないでいてあげるから


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お読みいただきありがとうございます。琉球詩壇の7月号にて選出していただいた作品です。4月に引き続き再び、ありがとうございます。ちょっと攻めた感じだったので意外でした。


読んでいただき、ありがとうございます。 ほとんどの詩の舞台は私が住んでる町、安曇野です。 普段作ってるお菓子と同じく、小さな気持ちを大切にしながら、ちょっとだけ美味しい気持ちになれる、そんな詩が書けたらなと思っています。