この世界

世界が一つになった時。

2019年がそろそろ終わりそうだ
という事実に気がつきました。

来年は2020年ですか。
いつの間にここまできたのか!!!という気持ち。
オリンピックのチケットの応募も、いつの間にか逃していました。
(最終?チャレンジ中。明日の午前中までですよ、まだの人は是非…!)

「2020年」
私は、この言葉を聞くと色々思い出します。
世界中から沢山の人々がやって来るであろうこの年に向けて活動していた、1年前のこと。
そして、そのきっかけとなったシドニーでの出来事。

あと一ヶ月!?と驚くくらい、最近は今の生活に夢中になっていましたが、
立て続けにここ数日、オーストラリアで出会った世界中の友達から、「来年日本に行くよ〜!」という連絡が来て、もうすぐなのかと実感が湧いてきました。

今日は、そんな世界中の友達と出会ったオーストラリアでの記憶を思い出しながら久しぶりにnoteを書きます。

世界の片隅で、世界が一つになった時。

世界が一つになった瞬間を、感じたことはありますか。

私は2年前の今頃、そのような時を経験しました。

当時オーストラリアに留学していた私は、シドニーにいました。
シドニーはまさに『人種のるつぼ』で、ヨーロッパ、インド、中近東、アジア、南米、アフリカ……と言葉も文化も異なる様々なバックグラウンドをもつ人々が暮らしていました。

そして、今からちょうど2年前の2017年11月、
シドニーでは『Japanese Film Festival』が行われていました。

一ヶ月の期間で、日本の映画が30本近く上映されるこの日本映画祭。
こんなに皆興味あるんだと驚くほど、連日映画館は賑わっていました。

その中でも一際人々の関心を引いていたのが、

この世界の片隅に』でした。

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原爆の落ちたヒロシマでの、戦時中のお話。
2回か上映されていましたが、チケットはいつもすぐに売り切れていて、
私は2回目もほぼ売り切れていて、私は最後の一席のチケットをぎりぎり取ることができました。

映画館に入って周りを見渡すと、
顔だけではどの国かは分からないけれど、年代も国籍もバラバラの人々で会場は満席でした。
私は最後の一席だったこともあってか、一番前の右端の方の席でした。

『この世界の片隅に』

そこにはほのぼのとした日常が描かれていました。
戦争の映画だからと思って、少し緊張して強張りながら見始めたけれど、映像の雰囲気は柔らかく優しかったことに驚いたのを覚えています。

そこに描かれていたのは、普通の日常の中にいつの間にかじわじわと静かにある戦争でした。初めは「おかしい」と思っていても、いつの間にか戦闘機が飛んでいることが日常になって、当たり前になっている。怖いと感じました。

映画館は、
会場内にドッと笑いが起こったり、途中シーンとなったり、
見るのが辛くなる戦争の描写に叫ぶ人がいたり。
英語や中国語、色んな言語の話し声が聞こえました。

柔らかい映像でしたが、やはり戦争の残酷さをとても感じました。
最後、私はただ命を奪う戦争の悲しみに耐えられず、涙が止まりませんでした。

エンドロールが始まり、ふと我に返って周りを見渡すと、
私と同じように沢山の人が泣いていました。
隣の人と顔を見合わせて泣きました。

エンドロールが始まっても立つ人は一人もおらず、真剣な表情でスクリーンを見つめ、すすり泣きが会場に響き渡っていました。

そして、エンドロールが終わって最後、
どこからともなく自然と拍手がわき起こりました

会場全体が拍手に包まれました。
私も泣きながら皆と一緒に精一杯拍手しました。


これほど心が震えた瞬間はありませんでした。

映画が終わって皆で拍手するという経験は、初めてでした。

世界中から人々が集まるシドニーという、「世界の片隅」で、
「世界が一つになった」瞬間でした。

世界のことを想う

この時の出来事がずっと心に残っています。
顔や肌の色、言語、皆違うけれど、
一人一人が、一人の「人」として、日本のヒロシマのことを考え、
心が動いたのだと感じるあたたかい瞬間でした。

今、世界のことを改めて考えます。
ニュースで、Twitterで、香港のデモのニュースが流れてくるたびに、鼓動が速くなる。感情が湧き上がる。

生きてきた環境や文化、宗教が違うと、当然価値観の違いや分からないことはあります。別の世界のように感じてしまうこともあります。

でも、一人一人、人生のある、同じ人間なんだということを
いつも心に止めておきたい。


私は、「日本人」だけれど、その前に、一人の人であり、地球の中に生きる一人なのだということを忘れずに生きていたい。
世界で起きていることを無視したくない。世界中の人々、人間に限らず生き物が苦しむことが少しでも減って欲しい。

2年前のこの経験を思い出して、そんな風に世界のことを考えました。

来年は、あのオーストラリアで会った大好きな人たちに沢山会いたいな。

写真は、シドニーからケアンズまでの旅で船に二泊三日した時の写真。

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