うちの睡眠は「フレックス制」です
目が覚めたら部屋の中が真っ暗で「0時過ぎくらいかな」と思う。スマホの画面をつけると午前2時半と表示される。最後に時間を見たのはたしか22時あたり。思ったより寝ていたようだ。クッションを三つ並べて床に寝ていたから、ちょっとだけ体が痛い。
最近、この「いつの間にか床で寝落ちしていて、数時間寝たところで夜中に目覚める」が好きだ。なんとなく得した気持ちになる。最近気付いたのだけれど、深夜は非常に生産性が高い。夜中は本来「何もしない時間」だから、たとえば「スーパーに行こう」とか「連絡を返さなきゃ」なんて思わなくてすむ。何かに集中するのにもってこいの時間帯だ。一回寝て起きたときの深夜は頭も働くし、無駄な思考が浮かんでこないから更に素晴らしい。
小学生の頃から「睡眠が下手」だった。まずもって、寝つきが悪い。寝ようと思って布団に入ったあたりで頭が冴えちゃうことが多い。朝になっても眠いときはなかなか起き上がれない。くわえて、睡眠時間が長いというか、結構な過眠傾向にある。そのせいで高校の頃は一年の半分くらい遅刻していたし、大学の単位なんて一体何個落としたことか。
もともと睡眠に苦手意識はあったものの、大学生になった頃からは簡単に昼夜逆転してしまうことに本格的に悩みはじめた。単位を落としまくったこともあるし、家族(特に母親)が早寝早起きをする民だったから「これが普通で健康的なのだ。早寝早起きをしなきゃいけない」と考えるようになっていた。世間的にも規則的な睡眠をとることは健康に良いとされているし、なんとなく「そりゃそうだよね」という当たり前みたいなものになっている気がする。
半年前くらいに体調を崩して、自分の生活をかえりみることをした。まずは安易に「食事と睡眠だろ」ということになり、睡眠の本を色々と読んだり人に相談したりした。しかし、これがなかなか一定にならない。よし!0時前に寝れた!と思っても、次の晩にはすぐ崩れる。そして「夜になったら寝なきゃいけない、寝れなきゃいけない」というプレッシャーが大きなストレスになっていった。
そんなとき、睡眠が上手に見える大学の後輩に「うち睡眠めっちゃ下手なんだけど、どうやったら上手く寝れるの?」と相談したら「うーん、そもそも上手く寝る必要あるんすかね?」と返ってきて、あれがジワジワと効いてきたんだと思う。そう、よく考えたら、午前中に予定があることも稀なわけだし、上手く寝る必要なんてない。ということで「睡眠のフレックス制」を導入した。
何時に寝て何時に起きたって、体調が悪くなければなんだっていい。それに、日常なんて同じことを繰り返しているだけなんだから、別に時間なんてものに規律されなくたって上手く回っていくことに気付いた。
ちなみに、睡眠のフレックス・ライフを楽しくポイントは以下のとおり。
・「もったいないことした…」と思わないように、深夜にも好きなことをする。私の場合、こうやって文章を書いたり本を読んだりデザインをしたり、なんとなく「創造的」って思うことをすると得した気持ちになる。
・ほんとに眠くなったときに寝る。「寝なきゃ…」とモゾモゾするくらいなら、本でも読む。気絶するように眠るのが目標。
・寝不足のときはすきあらばお昼寝をとる。
・午前中に予定を入れない。ランチの約束も一旦「13時半からでいい〜?」と聞いてみる。
・周りの人に「起きれないキャラ」を定着させる。
とまあ、労働に生活の時間を規律されていないからこそ、この生活ができています。そういえば前職も、労働時間はフレックスみたいなものだったっけ。出勤時間が明確に決まってる仕事はできる気がしない……。
こんな感じで規則正しく早寝早起きはもう諦めたわけですが、それでもやっぱ憧れはある。バイオリズムに合っててやっぱり健康には良いんだろうし、 #丁寧な生活 の必要条件だし。(ちなみにインスタの投稿に「#丁寧な生活」をつけちゃう男と徹底して相性が悪い話は別の機会にしましょうね。)それでもとにかく「いや、何時に寝て何時に起きたって別によくね?」ということにしたら、ストレスがめっちゃ軽減されたので、当分はこれでいくことにした。
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